今回は、HIFIMANのヘッドホン「Jade II」をレビューします。
数年前にHIFIMAN初の静電型ヘッドフォンシステムである前モデル「Jade」が発売された時には、その自然で広がりのある音場に惹かれた多くの音楽ファンの間で瞬く間に人気機種となりました。
そしてこの前モデル「jade」から何年もの長い研究開発期間を経て改善を重ね生まれた後継機が「Jade II」です。
結論をいうと、本モデルはダイナミック型では到底及ばない低音域から超高音域(7Hz~90KHz)まで広帯域における再生が可能なコンデンサー型ドライバーにより、すみずみの音が聞き分けられるくらいの音の繊細さ、圧倒的な広がり感、臨場感のあるコンサートホールにいるかのような音場は感動的なレベルで仕上がっています。
特に中高域における音の繊細さは素晴らしい仕上がりです。静電型は構造的に低音の厚みは抑え気味であるものの、芯がハッキリしていてアタック感もあります。
クラシックやJAZZだけでなく、アップテンポな曲までも爽快になるので、幅広く楽しめる音質になっています。
私もこのヘッドホンの音質を始めて聴いたときは音場の広さに惚れ込み、各楽器がしっかり分離して聞こえることに感動し、今後も長く愛用するヘッドホンの一つになりそうです。
他にも超薄型ダストカバー、自然で包み込まれるように音が広がる開放型デザイン、長時間リスニングでも疲れにくい軽量設計など魅力満載のヘッドホンです。
今回は「Jade II」の魅力を知ってもらうべく、静電型とダイナミック型の違いに触れつつ、実機レビューを紹介したいと思います。
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