redoブログ

redoブログ

現役スピーカー設計者によるお役立ち情報発信ブログ

【SENNHEISER(ゼンハイザー) CX400BTレビュー】ノイキャン・防水機能を省き「ハイレゾ級の高音質に徹底的にこだわった」おすすめ人気ワイヤレスイヤホン

CX400BT ワイヤレスイヤホン レビュー

現在、ハイレゾ級の高音質なワイヤレスイヤホンを探している方へ向けて、2020年9月に新発売となった高級オーディオブランドであるゼンハイザーCX 400BT True Wireless」の実機レビューを紹介します。

 

「MOMENTUM True Wireless2」は、VGPアワード2019Summer and 2020で金賞を連続受賞した前モデルから、第二世代に進化したモデルになるのですが、CX 400BTはそんな大人気MOMENTUMと同じ独自開発の7mmのダイナミックドライバーを搭載しています。 

 

つまり、世間的にも高く評価されたイヤホンと同じドライバーを使用しています。ドライバーは音を出す中心部分となり、心臓部分であり、音質のほぼ大半を決める要素です。

 

結論から言うと高音質・音の途切れにくさ・タッチ操作の快適性・耳へのフィット感」を重視する方へぜひおすすめしたいワイヤレスイヤホンになります。数多くのワイヤレスイヤホンレビューをしてきましたが、完成度は抜群です!

 

特に、音質面だけの評価では、ソニーの WF-1000XM3やAppleAirPods Proと比べても「CX400BT」の方が好きです。家にいながら、電車の通勤時間もライブ会場に来たような感覚で音楽を楽しめます。さらに、安いイヤホンでは聞こえないようなクリアな音がハッキリ聞こえます。

 

今回は、ノイキャンは特に要らないから、高音質を追求したイヤホンが欲しい方へ向けて「CX 400BT True Wireless」の実機レビューを紹介したいと思います。もちろん、メリットだけでなく、気になる点についてもコメントしています。

 

 

この記事のターゲット

・CX400BT True Wirelessの購入を検討中の方
・高級音質&通信の安定性&操作性を両立したワイヤレスイヤホンを探している
・高級オーディオブランドゼンハイザーのイヤホンが気になっている

 

CX400BTの後継機種でコスパ抜群の「CX True Plus Wireless」は以下で徹底レビューしてます。

redo5151.hatenablog.com

 

 

高音質を追求する方へ向けて「ハイレゾ」について解説しています。

redo5151.hatenablog.com

 

 

SENNHEISER(ゼンハイザー) のCX400BT True Wirelessの実機レビュー

ゼンハイザー ワイヤレスイヤホン

写真左横に映っているパッケージが外箱になります。パッケージもお洒落でカッコいいですね。

 

CX400BT True Wirelessのカラバリは黒(ブラック)と白(ホワイト)の2色

CX400BT

 

CX400BT True Wirelessの実際の外観は

CX400BT ケース

充電ケースの拡大写真はこちらになります。

 

プラスチックのケースなので、樹脂感が強くて高級感はあまり有りませんが、個人的には汚れが目立ちにくそうなので、好きです。 小さな充電ケースは携帯性も高いです。 

ゼンハイザー CX400BT

ケースを開くとこのようにイヤホンが収納されています。表面はピアノブラック塗装となっており、全面がタッチセンサーとなっています。

 

ゼンハイザー ワイヤレスイヤホン

イヤホン本体は小ぶりなカナル型のイヤホンになっています。ぱっと見は本体の形がMOMENTUMと似ていますが、筐体が少し角ばっています。

 

ステム・ノズル・筐体裏側は殆どMOMENTUMと変わらず装着感に違いが出ないよう配慮がされています。耳に蓋をする感覚で、パッシブでの遮音性も高いです。

カナル型の特徴 
■メリット
・耳によくフィットするので、豊かな「低域」が出せる
・遮音性が高く、ノイズキャンセル要らず
・激しい運動をしても、耳から落ちにくい

■デメリット
・周囲の音が聞こえないので、電車のアナウンスなどを聞き逃しやすい
・耳への圧迫感がある

ゼンハイザー CX400BT

CX400BTは2種類あり、白verのケースはこんな感じです。

ゼンハイザー CX400BT

ゼンハイザー ワイヤレスイヤホン

白色もかなり可愛らしいデザインになってますね。好みは分かれるとは思いますが、”白”は女性に人気がありそうです。

 

SENNHEISER(ゼンハイザー) CX400BT True Wirelessの基本スペック

CX400BT スペック

出典:ゼンハイザー広報発表

 

CX400BT True Wireless

CX400BTの特徴

最上位機種MOMENTUMと同じドライバーを採用し、高音質を追求

LDSアンテナ、高品位クアルコム社製チップを搭載し、安定の接続性

高い遮音性と疲れにくいフィット感

10
 
 

音質

9
 
 

通信安定

7
 
 

バッテリー

5
 
 

防水

基本スペック
・イヤホンタイプ : カナル型
・充電コネクター:Type-C
Bluetoothバージョン : Bluetooth 5.1
・対応コーデック : SBC, AAC, aptX™
・対応プロファイル:A2DP, AVRCP, HSP, HFP
・充電時間 : 1.5時間(フルチャージ)/10分(1時間動作)
・再生時間 : 1.5時間(フルチャージ)/10充電ケース併用で最大20時間の音楽再生(本体のみ最大7時間)分(1時間動作)
・全高調波歪(THD + N)
<0,08% (1kHz / 94dB)
・アプリサポート:ゼンハイザー Smart Control(音質調整可能なイコライザー機能有り)
 

Bluetooth コーデックが「aptX」なので、圧縮率は少なめで、より高音質になっています。

コーディックによる圧縮・音質の違い

SBC:音楽視聴の“標準”コーデック
AAC:圧縮率は同じで“高音質”なコーデック
aptX:圧縮率少なめで“もっと高音質”なコーデック
aptX HD:ハイレゾ対応の“超高音質”なコーデック
LDAC:ハイレゾ対応の“神音質”なコーデック

つまり、今回採用されているaptXは”ハイレゾ以外で最も高音質なコーディック”といえます。

 

また、全高調波歪(THD + N)<0,08% (1kHz / 94dB)と表記がありますが、全高調波歪(THD + N)が驚異の0,08% (1kHz / 94dB)未満の低歪がその実力の高さを示しています。なかなか歪をスペックにのせるメーカーさんも少ないので、自信の表れだと思います。

 

全高調波歪(THD + N)は耳馴染みが無い方も多くいるかと思いますが、言い換えると

歪が少ない⇒不要なノイズや振動板の逆共振など、音質面で不利になる要素が少ない⇒まとめるとつまり”高音質”

と思って頂ければ良いと思います。

 ポイント
全高調波歪(THD + N)<0,08% (1kHz / 94dB)という耳につく周波数帯で”低歪なドライバー”が搭載
イヤホンの各ボタン操作 
・電源オン⇒自動:ケースから取り出す
・電源追オフ⇒自動:15分操作が無いと自動で休止モード
・再生/一時停止/着信拒否⇒L側のマルチボタンを1回タッチ
・音量ダウン⇒L側のマルチボタンを長押し
・音量アップ⇒R側のマルチボタンを長押し
・曲戻し⇒L側のマルチボタンを2回タッチ
・曲送り⇒R側のマルチボタンを2回タッチ
・着信受話/通話終了/Siri⇒R側のマルチボタンを1回タッチ

CX400BT True Wirelessの同梱品は

CX400BT 同梱品

CX400BT イヤーピース

CX400BT 同梱品

同梱品は「ワイヤレスイヤホン・ケース・USB-Cケーブル・シリコーン製イヤーアダプター・説明書」になります。

 

CX400BT ケース

CX400BT イヤホン

手のひらにのせるとこのような感じです。

CX400BT True Wirelessの製品重量は

CX400BT 重量

イヤホンを含めた本体の重量は”50g”で、軽量であることがわかります。

 

CX400BT イヤホン 重量

イヤホン本体の重量はなんと"12.5g"で、軽量タイプです。

  
CX400BT True Wirelessは耳への負担が少ない、”軽量タイプ”

ケース重量(本体込み):50g
イヤホン重量(L・R):12.5g(片耳:6.25g)

CX400BT True Wirelessの装着感・見た目は

CX400BT 装着感

私は顔出しをしていないので、モデルさんの写真を載せました。

 

「白」も「黒」もやっぱりモデルさんが付けるととてもカッコよくスマートに見えますね。

CX400BTの気になる点

スマホアプリでイコライザー(音質)の制御があまりできません。できるのは「低域・中域・高域」だけになっています。

 

ソニーのような細かい帯域のレベル調整や音場選択はできないのが少し残念でした。

 

ただ、イコライザーで音質調整しなくても十分良い音質なので、そもそも不要な機能なのかもしれません。 

上位機種MOMENTUMとの違いは

MOMENTUM CX400BT 比較

出典:ゼンハイザー広報発表

 

上の表に示すとおり、上位機種となるMOMENTUMとの機能の違いは「ノイキャン・外音取り込み・スマートポーズ・防水機能」を削ぎ落し、MOMENTUMより約1万円安い2万円台というゼンハイザーの中では低価格帯のモデルとなっています。

 

したがって、「ノイズキャンセル機能・防水機能・外音取り込み機能」も全て満たしたいかつ音質はゼンハイザーが好きって方はMOMENTUMをおすすめします。

 

私のようにも2年前まではずっと有線で聴いてた派からすると、カナル型のイヤーチップなら十分遮音性は高いのでノイズキャンセル機能は不要です。

 

もともとは「MOMENTUM True Wireless 2」が欲しかったけど、3万円台であるため値段的に見送ってた勢も歓喜2万円台で買える高級イヤホンになっています。

 

ノイキャン機能と防水機能は特に要らないから、MOMENTUMと同等レベルの音質を楽しみたい!って方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

 ポイント
音質は同等レベル。ノイズキャンセル・外音取り込み・防水機能の有無がMOMENTUMとの違い。

 SENNHEISERのCX400BT True Wirelessのおすすめポイント

VGPアワード19',20'で金賞を連続受賞したMOMENTUMと同じドライバ―を使用

MOMENTUM イヤホン

MOMENTUMとドライバ―が同じかつ筐体の形状も限りなく似ている通り、実際の音質もブラインドテストとかされたら分からない位、MOMENTUMそっくりです。

 

直近ではマイベスト音質はノイキャン機能など含めてAirPods Proだったのですが、音質面では「CX 400BT True Wireless」の方が私は好きです。

 

特に、歪感の少ない”原音に忠実な音質”が再現されており、「音の分離感(鳴っている楽器が混ざらず区別できる)」が素晴らしいです。バスドラなどの低音も自然かつしっかりなっています。

 

一つ一つの楽器がカンタンに聞き分けられるほどの高音質に仕上がっています。

 ポイント
歪感が少なく、豊かな低音を両立した”原音に忠実な音質”が再現されており、一つ一つの楽器がカンタンに聞き分けられるほどの高音質を実現したモデル

バスドラ、ギター、ピアノ、スネアドラム、シンバルなどの楽器音がしっかり区別できるぐらいクリアに心地よく聴けます。

移動時間にも快適な音楽ライフを過ごせます。

他のレビューも色々見て頂ければよくわかると思いますが、同価格帯で引き合いに出されるAppleAirPods ProやSONYのWH-1000XMと比べても音質面は同等以上。ノイキャン機能に魅力を感じない音質優先派なら”CX400BT”がおすすめ

ゼンハイザーの専用アプリで音質調整・タッチセンサーも自由自在

ゼンハイザー 専用アプリ

 

ゼンハイザー イコライザー

 

 

また、独特のイコライザー機能によりポイントを動かすことで全体の音調整を自動で行えます。私は原音のまま聴くのが好きですが、気分にあわせて音質調整したい人は使ってみてはいかがでしょうか。

 

このアプリの最大の機能は、タッチ操作時のキー割り当てをほぼ自在に変更できることです。

 

ゼンハイザー アプリ

ゼンハイザー イコライザー

 ポイント
ゼンハイザー専用のアプリでイコライザー調整が可能。
・タッチ操作時のキー割り当ても自在に変更できる。

イコライザーの調整はあまり細かくありません。今後のアップデートでより細かいチューニングができるアプリだとさらに評価があがるかと思います。

タッチセンサーが優秀で操作感は抜群

BX400BT ワイヤレスイヤホン

CX400BT True Wirelessは直感的な操作が出来るタッチパネル搭載しています。

 

最上位モデルであるMOMENTUM True Wireless2と同じタッチパネルセンサーを採用し、反応の良い快適な使い心地になっています。

 

音でもタッチの状況をアシストしてストレスフリーです。他のメーカも見習ってほしいぐらい、このタッチ時に「ピッ、ポッ、パッ」と音が鳴るのが大変便利です。

まとめ

「音質に徹底的にこだわった」ワイヤレスイヤホンを探している方へ向けて、高級オーディオブランドであるゼンハイザー「CX 400BT True Wireless」の実機レビューを紹介しました。

音質面・音の途切れにくさ・タッチ操作の快適性」を重視する方へぜひおすすめしたいワイヤレスイヤホンになります。

 

特に、音質面だけの評価では、ソニーの WF-1000XM3やAppleAirPods Proと比べても「CX400BT」の方が好きです。

 

本機種は「MOMENTUM True Wireless 2」からノイキャン機能などを削ぎ落とし、”音質に特化”することによりおよそ”1万円”ほど安くなっており、2万円という価格帯でゲットできます!

 

携帯で例えるなら、iPhone11が「MOMENTUM True Wireless 2」とするならば、CX 400BTはiPhone SEの位置づけになります。つまり”音質”というイヤホンに求められる最も重要な要素は残しつつ、付加価値となるノイキャンなどの機能を削ぎ落したハイブリッドモデルです。

 

安いイヤホンでは聞こえない明確な音を楽しみたい方や、家にいながら、電車の通勤時間もライブ会場に来たような感覚で音楽を楽しみたいというオーディオ好きにおすすめしたい最新ワイヤレスです。

 

 

 他にもおすすめのワイヤレスイヤホンを紹介しています。

redo5151.hatenablog.com

 

redo5151.hatenablog.com

 

ノイキャン機能は外せないという方へ向けてAirpods Proのレビューも紹介しています。

redo5151.hatenablog.com