今回は、「Innovation Award Honorees - CES 2021」や「iFデザインアワード2020」、そして「 What Hi-Fi?Award 2020」など数々の国際的な賞を受賞し、世界的にも認められているワイヤレスイヤホン「EarFun Air」をレビューします。
Amazonでの評価も☆4.3越えの高評価の実力派イヤホンです。
ワイヤレスイヤホンはマスクをつけていても、ポケットから取り出すときのケーブルの絡まりも気にすることもなく、とても便利です。最近では、ワイヤレスでも通信も安定し、十分良い音質できけるようにもなってきました。
今回ご紹介するワイヤレスイヤホン「EarFun Air」は「耳への装着検出機能」「IPX7防水」「ワイヤレス充電機能」を備え、音質も振動板に複合振動板(PEEK+PU)を採用することで「深みのある低音」と「伸びやかな高域」が再現されています。
値段も5000円以下なので、ワイヤレスイヤホン初心者にも大変おすすめです。
今回、現役スピーカー設計者としても視点も交えつつ、「EarFun Air」について詳しくレビューをしたいと思います。
- オーディオメーカ「EarFun」とは?
- EarFun Airの基本スペック
- EarFun Airの実機レビュー(外観・デザイン)
- 「EarFun Air」と「EarFun Air Pro」の違いは?
- ペアリング方法(iPhoneの場合)
- まとめ
「10月18日~31日」の期間限定で開催される「EauFun」3周年大感謝セール情報は以下で紹介しています。「EarFun Air」もセール対象になっています。
おすすめのワイヤレスイヤホンの実機レビューを詳しく紹介しています。
オーディオメーカ「EarFun」とは?
EarFunテクノロジー株式会社は、2018年に、経験豊富な工業デザイナー・音響エンジニア・音楽愛好者で構成されたチームで設立。 次世代のワイヤレスオーディオ機器を製造に注力しているメーカーです。
近年ではワイヤレスイヤホン「EarFun Free」がCES 2020イノベーションアワードを受賞し、「EarFun Air」がiFデザインアワード2020を受賞するなど優れた功績を残している今注目の企業です。
CESとは…毎年1月、全米民生技術協会 (CTA) が主催し、ラスベガスで開催される電子機器の見本市です。業界向けの見本市で、一般への公開はされていない新商品の世界最大規模の展示会。日本で簡単に例えるなら幕張で毎年行われる”シーテックのアメリカ版”
「EarFun Air」受賞歴一覧
2019年11月に米CES(世界最大級の家電・電子機器の見本市)にて、特に優れた製品に贈られる「CES 2020イノベーション・アワード」を受賞。
『CES 2020 Innovation Awards Honoree』CES: The newest brand as one of 20 honorees, 2019-11-7.
Innovation Award Honorees - CES 2021
2020年02月に国際的に権威のある「iFデザインアワード2020」を受賞。
『IF Design Award』IF: Best Audio Design, 2020-2-5
https://ifworlddesignguide.com/entry/274231-earfun-air
2020年8月18日に「What Hifi?Awards 2020」を受賞。
【What Hi-Fi?2020年度ベストワイヤレスイヤホン】:ワイヤレスイヤホン部門〈75ユーロ以下〉:
Awards 2020: Best wireless headphones | What Hi-Fi?
EarFun Airの基本スペック
通信方式:Bluetooth5.0
コーデック:SBC/AAC
最大連続再生時間 (イヤホン単体):7時間
最大合計再生時間 (ケース併用時):35 時間
防水性能:IPX7
USB:Type-C
ワイヤレス充電:対応
ドライバー:φ6mmダイナミック型
振動板:PEEK+PU
付属品:充電ケーブル(USB , ユーザーマニュアル, イヤーピース( S, M, L )
保証期間:18時間
一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)水面下15cm~1mで、30分間沈んでいても大丈夫という規格です。ただし、常時水に使っていても大丈夫といったものではないのでご注意ください。
「EarFun Air」のボタン操作方法
・電源追オフ⇒自動:一定時間操作が無いと自動で休止モード
・再生/一時停止⇒2回タッチ(LまたはR)
・曲送り⇒R側を3回タッチ
・音量上げる/下げる⇒R側を長押し/L側を長押し
・音声アシスタントの起動/解除⇒L側を3回タッチ
・着信受話/通話終了⇒LまたはR側を2回タッチ
EarFun Airの実機レビュー(外観・デザイン)
同梱品は「ワイヤレスイヤホン・ケース・USB-Cケーブル・シリコーン製イヤーアダプター(S/M/L)・説明書」になります。
EarFun Airのケース外観
充電ケースは艶があり、卵のような丸みを帯びた可愛らしい見た目になっています。指紋もつきにくく、汚れが付きにくいケースです。
ケース上面は白基調にグレーで「earfun」と会社のロゴが刻印されています。ケース外側にはロゴ以外の装飾などはなくスッキリとしています。
USBの充電端子「Type-C」対応になっており、コネクターの裏表を一切気にすることなく充電ができるストレスフリーな端子になっています。
・オレンジ ⇒30%以下
・赤 ⇒10%以下
・赤点滅 ⇒1%以下(即充電しましょう)
LEDインジケーターが表面についており、バッテリー残量が確認できます。意外とバッテリー残量がわかりにくい機種や機能としてあってもわかりにくいモデルが多いので、とてもありがたい便利な機能です。
「EarFun Air」のイヤホン本体の外観
EarFun AirはAirPodsをさらにスタイリッシュにしたような形状になっています。
充電ケースに収納するときにはマグネットでカンタンに「カチッと」収納できて イイ感じです!イヤホンケースに入れるときにうまく入らなくてイラっとすることもなくて、とても快適です。
さらに耳への装着感は抜群で、スポーツしながらでも気軽に音楽が聴けます。Earfunシリーズはどのモデルも耳にちょうどフィットするものばかりなので、私もとても重宝しています。
このようなさりげない細やかな形状設計も世間的に評価が高い理由の一つにもなっていると感じました。ペアリング時にはイヤホンが交互に「ブルー」に点滅します。
耳の位置から下に伸びているフック部表面には「earfun」のロゴが印字してあります。
表はカナル型でシリコンタイプのイヤーチップが装着されています。
イヤホンは標準的な大きさになっています。
イヤーピースをはずすとこのようにカナル型の短いポートが確認できます。また、音の出口となる部分には金属メッシュが装着されています。
こちらのイヤホン筐体の容量サイズが割と大きめになっているので、低域もでやすい仕様になっているのも特徴的です。
・耳によくフィットするので、豊かな「低域」が出せる
・遮音性が高く、ノイズキャンセルいらず
・激しい運動をしても、耳から落ちにくい
■デメリット
・周囲の音が聞こえないので、電車のアナウンスなどを聞き逃しやすい
・耳への圧迫感がある
Earfun Airはイヤホン筐体部分がちょうど耳にフィットする仕様になっており、安定感は良く豊かな低域もでています。その反面、遮音性が高いので周りの音が聞こえにくいというデメリットはあります。
EarFun Airの装着感・見た目は
私は顔出しをしていないので、モデルさんの写真を載せました。装着感はホントに文句なしです。ウォーキングやランニングなどの運動時にも便利です。
十分すぎる防水性能(IPX7)もしっかりあるので、雨の日に濡れる程度であれば全く問題なく使えるので、おすすめです。むしろ気づかずに洗濯しても大丈夫なレベルです。ただし、洗濯機を傷つける可能性もあるので、意図的に洗濯するのはやめましょう。
EarFun Airの重量(重さ)は
イヤホンはL・Rの両耳あわせて「11g」と通常の大きさです。
ケースは合計「57g」でした。
「EarFun Air」と「EarFun Air Pro」の違いは?
EarFun Air | EarFun Air Pro | |
連続再生時間 | 7h | 9h/7h(ANC) |
充電/再生時間 | 2時間(10分充電) | 1.5時間(10分充電) |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.0 | Bluetooth5.0 |
ドライバー口径 | φ6.1mm(PEEK+PU) | φ10mm |
ノイズキャンセル | 非対応 | 対応(38dB) |
ワイヤレス充電 | 対応 | 非対応 |
自動装着検出機能 | 対応 | 対応 |
低遅延モード | 非対応 | 非対応 |
通話用マイク数 | 4基 | 6基 |
価格 | 4,999円 | 7,999円 |
主な違いとしては、「ノイキャンの有無」「通話マイク数」「音質」です。基本的には「EarFun Air Pro」は値段が3000円高い分、”EarFun Airの上位互換”になっています。
ただし、音質に関しては、Earfun Airも負けじと劣らずのしっかりと低域を鳴らし、高域も刺さることなく自然でクリアに鳴っています。
したがって、「ノイキャンの必要性の有無」と「予算」でEarFun AirにするかProにするかを決めましょう。
「EarFun Air Pro」は以下で詳しくレビューしています。
EarFun Airの気になる点
・「USB-C」端子がケース背面についているので、充電するときに少し安定感が微妙
EarFun Airについては特筆して気になる点は正直、今のところありません。
ただし、USB-C端子がケース背面についているので、ワイヤレス充電をしない場合には丸いケースがゆえに横にした状態で充電をする必要があり、すこし不安定かなという印象です。
「EarFun Air」のおすすめポイント
②耳への装着検出機能がめっちゃ便利
③ワイヤレスイヤホンでは防水最高水準の「IPX7」対応
④ワイヤレス充電対応
⑤通話機能もクリア(マイク4つ付属)
⑥フィット感が良いのでスポーツ用としてもおすすめ
EarFun Airには私も好きな振動板である「PEEK+PU」が採用されています。適度な内部損失で2層タイプなので、音の出る最も低い周波数である最低共振周波数(F0)が低く設計できるというメリットがあります。
スマホの内蔵スピーカにもこの振動板はよく使われますが、省スペースの問題であまり音は良くないことが多いですが、イヤホン程度の筐体の大きさであればサイズに余裕があるので音も割と良いです。
「PEEK+PU」振動板は割と値段も高いので、この価格帯で採用しているのは貴重です。コーディックにaptXが非対応な割に音質は全然良いので、コーデックより振動板の方が音質に大きく影響することが改めてよくわかりました。コーディックが高音質対応でも、振動板が微妙だと実力以上はでないということですね。
そして二つ目のおすすめポイントである「耳への装着検出機能」が素晴らしいです。スマホでいちいち再生・停止するのって正直、面倒なんですよね。
しかも耳からイヤホンを外すときは基本は音を止めたいときなので、スマホを取り出さなくていいので便利です。
他にも、防水規格は最高水準だし、ワイヤレス充電もあって、通話も安定しているので平均点がとにかく高いバランス型といえます。
音質はフラット傾向のドンシャリ(音はクリア傾向)
「音質面」はKingGnuや米津玄師、ヨルシカ、YOASOBIなど聞きましたが、「低音」がよく鳴ってロックが心地よい音質になっています。先ほど紹介した「PEEK+PU」の振動板の音がしっかり自然に鳴っているなという感じです。
おそらく「最適な振動板形状」「厚み」や「コルゲーションの数・位置」をうまく設計できているのではないでしょうか。
「シンバル」「ハイハット」など中高域もしっかり主張している印象です。中域のボーカルやギターもバランスよくでています。フラット傾向のドンシャリ音質が好きな人にはおすすめです。
ペアリング方法(iPhoneの場合)
②設定
③BluetoothをON
④「その他のデバイス」を選択
⑤「EarFun Air」を選択
⑥「ペア設定をする」を選択
まずはホーム画面「設定」をタップします。
Bluetoothをタップし、「オン」にします。
「EarFun Air」をタップしましょう。私は既に設定が完了していたので、「接続済み」と表示されています。僅か3ステップの数十秒で完了しますので、簡単です。
まとめ
今回はアンダー5000円のコスパ良好のワイヤレスイヤホンを探している方へ向けて、「EarFun Air」の実機レビューを紹介しました。
「CSE 2020イノベーション・アワード」や「iFデザインアワード2020」、そして「What HiFi? Awards 2020」など数々の国際的な賞を受賞し、世界的にも認められているワイヤレスイヤホンなだけあって、しっかり良い音を鳴らしてくれ全体的なバランスの高いイヤホンでした。
この実力でアンダー5000円ならAmazonでの評価も☆4.3越えも納得の満足度が高いおすすめイヤホンです。
EarFun Air
「EarFun Air」の上位互換機種「Earfun Air Pro」もレビューしています。