今回は、 ワイヤレスイヤホンでCESでも高く評価されているEarFunから新たに「EarFun Air Pro」という製品が登場し、早速入手したのでレビューします。
結論からいうと、「ノイキャン機能・外音取り込み機能」の両方がついて¥8,000円以下という価格設定は他のメーカーを探してもほとんどなく、コスパが良くておすすめです。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載のイヤホンは、オンにするとあらゆる雑音をシャットアウトし、どんな場所でも自分の世界に没頭できるので、おすすめです。
今回、現役スピーカー設計者としても視点も交えつつ、「EarFun Air Pro」について詳しくレビューをしたいと思います。
- オーディオメーカ「EarFun」とは?
- EarFun Air Proの基本スペック
- EarFun Air Pro の実機レビュー(外観・デザイン)
- CES2020で受賞歴のある前作「EarFun Air」との違いは?
- ペアリング方法(iPhoneの場合)
- まとめ
「10月18日~31日」の期間限定で開催される3周年記念セールは以下でまとめています。「EarFun Air Pro」もセール対象です。
オーディオメーカ「EarFun」とは?
EarFunテクノロジー株式会社は、2018年に、経験豊富な工業デザイナー・音響エンジニア・音楽愛好者で構成されたチームで設立。 次世代のワイヤレスオーディオ機器を製造に注力しているメーカーです。
近年ではワイヤレスイヤホン「EarFun Free」がCES 2020イノベーションアワードを受賞し、「EarFun Air」がiFデザインアワード2020を受賞するなど優れた功績を残している注目の企業です。
今回紹介する「EarFun Air Pro」も「CES 2020 イノベーションアワード」の賞を獲得するなど音質とコスパに優れる「EarFun」初のANC対応完全ワイヤレスイヤホンです。
CESとは…毎年1月、全米民生技術協会 (CTA) が主催し、ラスベガスで開催される電子機器の見本市です。業界向けの見本市で、一般への公開はされていない新商品の世界最大規模の展示会。日本で簡単に例えるなら幕張で毎年行われる”シーテックのアメリカ版”
受賞詳細は以下のCESの公式HPで紹介されています。
Innovation Award Honorees - CES 2021
EarFun Air Proの基本スペック
コーデック:SBC/AAC
最大連続再生時間 (イヤホン単体):9時間
最大合計再生時間 (ケース併用時):32 時間
防水性能:IPX5USB:Type-C
アクティブノイズキャンセリング:対応
外音取り込み機能:対応
ドライバー:φ10mmダイナミック型
付属品:充電ケーブル(USB , ユーザーマニュアル, イヤーピース( S, M, L )
梱包サイズ:14.9 x 10.8 x 4.7 cm; 220 g
・電源追オフ⇒自動:一定時間操作が無いと自動で休止モード
・再生⇒R側を2回タッチ
・一時停止⇒R側を2回タッチorイヤホンを外す
・モード切替(ANC/ノーマル/外音取り込み)⇒L側を2回タッチ
・着信受話/通話終了⇒LまたはR側を2回タッチ
・Siri⇒L側を2回タッチ
※音量調整機能は無く、携帯側で操作となります。
EarFun Air Pro の実機レビュー(外観・デザイン)
EarFun Air Proの同梱品は
同梱品は「ワイヤレスイヤホン・ケース(500mA)・USB-Cケーブル・シリコーン製イヤーアダプター・説明書」になります。
EarFun Air Proのケース外観
充電ケースは樹脂材でマット加工が施されています。ケース上面には「earfun」と会社のロゴが刻印されています。
ケース外側にはロゴ以外の装飾などはなくスッキリとたオシャレな外観に仕上がっています。
手のひらにのせるとすっぽり収まるコンパクトなサイズになっており、ポケットにも気軽に収納できます。
USBの充電端子「Type-C」対応になっており、コネクターの裏表を一切気にすることなく充電ができるストレスフリーな端子になっています。赤色のLEDインジケーターがUSB端子のすぐ横についており、バッテリーの残量が確認できます。
・点滅2回→30%以上
・点滅1回→5%以上
・早い点滅→5%未満
EarFun Air Pro のイヤホン本体の外観
ケースを開くとこのようにイヤホンが収納されています。イヤホンはスタイリッシュなカッコイイデザインになっています。
ペアリング時にはケース中央のランプが白と緑が交互に点滅します。輝度はそこまで高くないですが、視認性は問題ありません。
左右に「earfun」のロゴが印字してあり、上部にはメッシュで覆われたノイズキャンセリングマイクが見えます。
耳から出ている部分は光沢感のある”メタリックグレー”な仕上げ加工を施しており、ブラックとメタリックグレーの2色構造のおしゃれなデザインです。
手のひらに収まるコンパクトなサイズです。
イヤーピースを外すとこのように丸みを帯びた”カナル型イヤホン”になっています。「EarFun Air Pro」は耳のフィット感がとてもよく、カナル型&φ10mmの大口径ドライバーを採用することで豊かな低音を実現しています。
・耳によくフィットするので、豊かな「低域」が出せる
・遮音性が高く、ノイズキャンセル要らず
・激しい運動をしても、耳から落ちにくい
■デメリット
・周囲の音が聞こえないので、電車のアナウンスなどを聞き逃しやすい
・耳への圧迫感がある
EarFun Air Pro の装着感・見た目は
私は顔出しをしていないので、モデルさんの写真を載せました。
モデルさんが付けるとメタリックかつシャープな見た目がカッコよく、スマートに見えます。似たりよったりなデザインが多い中で、「独創的」で良いですよね。
ワイヤレスイヤホン好きなら「おっ!そのシャレたワイヤレスイヤホンどこの?」と一度は聞きたくなるデザインです。
ケースは合計「53g」でした。
CES2020で受賞歴のある前作「EarFun Air」との違いは?
CES 2020イノベーションアワードも受賞している前作の「Earfun Air」と比べて「外音取り込み機能」が追加されています。さらに、ドライバー口径も前作のφ6mmからφ10mmへとグレードアップしたことにより、無理のない”豊かな低音”が再現されています。
・雑音をシャットアウトできる「ノイズキャンセリング機能」追加
・事故防止となる「外音取り込み機能」追加
・ドライバー口径のサイズアップによる”豊かな低音”の再現
・メタリックでシャープなデザインへの変更
EarFun Air Proの気になる点
特に特筆して気になる点は正直、今のところありませんが、しいて言うならEarFun Airと比較して、ボリューム機能がない点です。
タップ操作で音量調整が出来るイヤホンが多くある中で、EarFun Air Proにはついていません。タップ操作が最低2回以上になっているので、連続タップが少し煩雑です。おそらく誤作動防止のためだと思います。
そもそも私は元々タップ派ではないので他のワイヤレスイヤホンでも音楽の一時停止以外の操作は携帯側の操作で調整しています。こちらはイヤホンを外すだけで自動で停止するので便利ですよ。
ワイヤレス充電機能がない点も一応比較としてあげましたが、まだワイヤレス充電に対応しているバッテリーを持っていない人の方が多いかと思うので、あると便利ですが人によっては気にならないと思います。
EarFun Air Pro のおすすめポイント
②「外音取り込み機能」で事故も防止できる
③耳から外すと音楽が一時停止する機能付き
④通話機能も高評価(マイク6つ付属)
⑤人込みの中でも音楽がほとんど途切れない
⑥「低音」よりでロック(打ち込み・バスドラ・ベース)が心地良い音質
⑦デザインがオシャレ
「音質面」はKingGnuや米津玄師、ヨルシカ、YOASOBI、ずとまよと色々聞きましたが、少し低域よりではあるものの、中・高音もバランス良く鳴っています。特にベース(エレキ系)の音は分離してよく聞こえ心地よいです。
特筆すべきは高コスパの”ノイキャン性能”です。
アンダー1万円にもかかわらず、1万円クラス以上の同価格帯では業界最高クラスのレベルで”最大38db低減”となっています。ノイズキャンセリング時にホワイトノイズは抑えられています。
ただし、ノイキャン全般にいえる特有の問題点である風の強い日に外でノイズキャンセリング利用すると風斬り音は少し気になります。
人によっては効果の差はあるので、ノイキャン性能を少しでもイイものを求める方は2~3万円以上クラスのハイエンドイヤホンとなるAirPods Proをおすすめします。
また、EarFun Airは”耳から外すと自動で音楽が一時停止する機能”がとても優秀です。
たいていのイヤホンは数分経つと自動でオフになりますが、すぐに再生がとまるので節電かつ一時停止を手動で行う煩わしさがないのでストレスフリーです。
ペアリング方法(iPhoneの場合)
まずはホーム画面「設定」をタップします。
Bluetoothをタップし、「オン」にします。
「EarFun Air Pro」をタップしましょう。私は既に設定が完了していたので、「接続済み」と表示されています。僅か3ステップの数十秒で完了しますので、簡単です。
まとめ
今回は少しでも安くかつ高コスパの「ノイキャン機能付」のワイヤレスイヤホンを探している方へ向けて、「EarFun Air Pro」の実機レビューを紹介しました。
3万円以上する高価格帯のイヤホンと比べるとノイキャンの差はあるものの、おすすめポイントでも解説したとおり、値段はその差を埋めるぐらいの高性能にまとまっています。
お値段以上に安いのでノイキャン機能付きのワイヤレスイヤホン初心者はまずこの機種から始めてみてはいかがでしょうか。
EarFun Air Pro

音質
ノイキャン
バッテリー
防水
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