こんにちは管理人のredoです。皆さん”ダイナミックプライシング”(価格変動制)という言葉はご存じでしょうか。
実は私たちが普段利用している航空チケットの予約や、ホテル予約では当たり前の様に時期によって値段が違うのはご存じかと思います。
休みの時期を安い時期にうまく調整して手配したりして、上手に活用されている方も多いと思います。
今このダイナミックプライシングが航空チケットやホテルだけでなく、様々な業界に進出しつつあるんです。
先日”ももクロ”も出演した日本初の全席ダイナミックプライシング音楽イベント(Yahoo!チケット EXPERIENCE Vol.1)が行われました。
(他の人より値段が高くて)不公平だ!
(かなり安く購入できて)ラッキー♪
などさまざまな意見が飛び交い、賛否両論の大きな話題を呼びました。
今回は”ダイナミックプライシング”の今後の展開と私たちにとってのメリット、デメリットをふまえてどのような影響があるか紹介していきたいと思います。
ダイナミックプライシングとは(導入例)
”ダイナミックプライシング”とは購入する人のニーズの多さ(需要)と用意できる席の規模(供給)のバランスにより、チケットの値段が変動するというものです。
しかも、その価格設定は全て”AI(人口知能)”が決定し分析し決定します。
代表的な例としては、先に挙げた航空チケットやホテル予約をはじめとし、最近ではスポーツ観戦チケットにも導入が進んでいます。
日本でもJリーグで横浜Fマリノスが2018年から導入を始めています。
アメリカではメジャーリーグの野球観戦チケットで導入がされています。基本的にはスポーツ観戦チケットでは選手との距離が近い人気席の値段が高く、後部にいくほど安くなる傾向が高いです。平日か休日かによってもチケット倍率も価格変動要因となっています。
サッカー観戦でもダイナミックプライシングが去年より導入!
アメリカでは野球観戦で既に導入
ダイナミックプライシングのメリット、デメリット
私たちにとってのメリットは?
例えば、スポーツ観戦を例に挙げると、人気の無い後方の席ならより安く可能性が高くなります。
観戦者が少ない日ならさらに安くなる可能性があります。これによって本来のチケット適正価格より大幅に安い値段でスポーツ観戦がみれるチャンスがあります。
とりあえず、安いチケットで良いから雰囲気を味わいたい!という人にはもってこいですね。
また、近年長きにわたり問題となっている高額チケット転売の抑止効果が期待できます。
つまり、どうしても観戦したい人はお金を多く出せば転売者から違法購入せずにチケット購入ができるという仕組みになります。
高額チケット転売の抑止効果が期待できる!
思ったより安く購入できるチャンスもあります。
デメリットは?
チケットが本来の適正価格より大幅に高額になってしまう可能性がある。さらに今回先に紹介した音楽ライブでの不満は大きく分けて2つあります。
予定より高値購入になってしまう可能性
AI(人工知能)による値段設定となる為、安いと思って取った座席チケットが予想より高くなる可能性があります。
今回一部のチケット購入者から「不公平だ」と不満がでたパターンがこのケースに当たります。
ただし、この課題はユーザの意見にあわせて今後調整、改善されていくと思います。
前方で見れるチャンスが少なくなる
お金を多く出した人だけが人気の前方で見れるようになるので、運がよくて最前列で見えた!というラッキーが無くなります。
私も大好きなBUMPのライブで一度だけ前から5列目で見れたことがありましたが、運が良くて前列で見れることがなくなりますね。
今年の浜崎あゆみのカウントダウンライブにも”ダイナミックプライシング”を採用するようです。Twitterでも賛否両論でいろいろな意見があるようですね。
あゆがカウントダウンライブで
— まさよ (@ko_shi178) 2019年11月27日
価格変動制を使うみたいだけど
これ、B'zがやったとしたら
ステージに近い席
どえらい値段が高くなり
後方でも
中々の値段つくんだろうな。
B'zは、やらないだろうけど。
あゆのチケットがいくらになるのか
興味はあるな☺#ダイナミックプライシング pic.twitter.com/3su11MBlQh
今回チケットで荒れてるのは
— hi☆ro (@hiro_19850215) 2019年11月24日
・抽選ではなく時間指定先着販売
⇨その時間に仕事だと買えない恐れがある
・値段が変動制
⇨アリーナ近くだと値段がかなり高くなる可能性アリ。また価格の予想がつかない。
・突然の発表&説明がなさすぎて、ダイナミックプライシングでの応募に関する不透明性が強い
最近のダイナミックプライシングの動向
実はこのダイナミックプライシングは今や家電量販店にまで進出してきているんです。「ノジマ」がいち早く、今年の10月18日から全店でダイナミックプライシングの導入を開始しました。
商品価格は紙の値札ではなく、ほぼ全てデジタル表示をしています。価格変動があった場合、およそ”40秒”かけて徐々に表示が入れ替わります。他店との価格競争に負けない為の施策として、導入したようです。
ノジマでは既に10月からダイナミックプライシングが全店導入済
今後はノジマだけでなく他の家電量販店も追従して、ダイナミックプライシングが導入されていくことと思います。
ダイナミックプライシングが更に流行るとどうなるかというと元々は”安くて人気のあるいわゆるコスパの良い商品”がどんどん少なっていきます。
そうなると購入者側としては、割高商品を買いつまされるケースも増えます。裏を返せば人気のある良い商品は値段が高く、そうでないものは安いので、安いものは安かろう悪かろうが顕著になっていくことも考えられます。
実はAmazonも既に導入しています。よくチェックしている方は分かると思いますが、商品を閲覧タイミングによって微妙に値段が変わっています。
今後私たちの生活に大きく影響していくであろうダイナミックプライシング。
元々は安くて人気商品だから買っちゃえができなくなり、少しでもコスパを重視する人にとっては隠れた良い隠れコスパ良好商品を見極める楽しみが増える時代がやってくるかもしれないですね。
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