アンカー・ジャパン(Anker Japan)の”Soundcore(サウンドコア)”からスポーツ向けのワイヤレスイヤホン「Sport X10」のレビューをしていきたいと思います。
「Sport X10」は耳掛けタイプになっており、激しく頭を動かすようなスポーツやアウトドア時にも重宝する仕様になっているのが特徴的なワイヤレスイヤホンです。さらに、防水性能にも優れており雨や運動時の汗などを気にせず安心して楽しめます。
また、ノイズキャンセリング機能もついているので、スポーツに限らず通勤、通学の日常使いもできるまさにオールラウンダーイヤホンです。
本記事ではSport X10を実際に使ってみてイヤホンの機能、性能、フィット感、音質、気になる点など現役スピーカ設計者の観点もいれつつレビューしましたので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
- アンカー・ジャパン「Sport X10」の実機レビュー
- タッチパッドの操作方法
- ワイヤレスイヤホンのスペック比較表
- アンカー・ジャパン「Sport X10」のおすすめポイント
- 音質は低域と高域強めの”V字型”音質
- まとめ
・アンカー・ジャパン(Anker Japan)のワイヤレスイヤホン「Sport X10」の購入を検討している
・スポーツ、アウトドア向けのワイヤレスイヤホンを探している
アンカー・ジャパン「Sport X10」の実機レビュー
こちらでAnker公式でSport X10 のYoutube動画の紹介もしています。
耳のフック部分が210度の可動域があり、自在に動かせる点と防水対応でIPX7までの規格に対応している点についてのコンセプト動画となっております。
「Sport X10」の基本スペック
・イヤホンタイプ : カナル型
・充電コネクター:Type-C
・防水規格:IPX7(完全防水)
・Bluetoothバージョン : Bluetooth 5.2
・対応コーデック : AAC,SBC
・ノイズキャンセリング:対応
・充電時間 : 10分充電で2h再生
・再生時間 : 最大32h
水面下15cm~1mで、30分間沈んでいても大丈夫なレベルです。つまり、トイレやお風呂にあやまって落とした程度じゃまず使えなくなることはなく問題ないです。(※ただし、振動板に余計な負荷はかかるので、あえて水に濡らしても良いことはありません)
パッケージと付属アクセサリー
こちらが外箱になります。
Soundcore本体と付属アクセサリーはこちらの通りです。イヤピースと充電ケーブル(Type-C)、説明書になります。
イヤーピースはサイズも豊富でイヤーピースは「XS,S,M,L」と4種類あります。
上のグラフの通り、密閉度の低いイヤホンだと「b」のような特性になるのに対して、フィット感の高いイヤーピースを付けると「a」のように低域がブーストされるという特徴があるので、低域をブーストさせたい人はしっかり耳にフィットするイヤホンを選びましょう。
Sport X10 充電ケース
充電ケースは現在最も主流の「USB-C」です。充電ケースは急速充電に対応していて、20分間充電すれば最大約2時間の再生ができます。
優れた急速充電性能に関してはさすがのアンカー・ジャパンの得意な技術が活かされています。充電が切れてしまった際にも、ちょっとの充電で移動時間分使えるので便利ですね。
ケース前面には電池残量がランプ表示機能があり、ケースを開けるもしくは閉じると残量のランプが点灯します。
3つ点灯が最も残量が多い状態で、少なくなると点灯するランプが減っていきます。
一般的なワイヤレスイヤホンの中でも長時間再生のほうの割にはケースは標準サイズに収まっています。ポケットに入れても全然大丈夫です。
「Sport X10 」の製品重量は
イヤホンを含めた本体の重量は”54g”なので、ワイヤレスイヤホンの中では標準の部類にはいります。
Sport X10 イヤホン
イヤホンの大きさはイヤーフックがついている割にはコンパクトです。
イヤホンの重量は13.5g(片側6.75g)になっています。
イヤーフックがついていることで耳にうまく引っ掛けやすい形になっており、私の耳の場合フィット感は抜群で、頭揺らしても全く問題なしです!
クロスバイクに乗って朝ちゃりで1時間ぐらいX10を装着して走ってみましたがもちろん落ちることも無く、とても快適でした。
密閉性もとても良い感じでストレスなく装着可能です。
イヤーピースを外すとこちらのようにカナル型形状になっています。ステムが台形の形に広がる構造になっています。
Sport X10 装着法
イヤホンの装着方法はこちらのとおりになります。
STEP1;イヤーフックを回転させる
STEP2:耳にイヤホンを装着する
STEP3:耳にフックをかける
タッチパッドの操作方法
1回タップではタッチパッドが反応しないようになっているので誤動作はしない仕様となっています。
ステムの無い耳栓タイプのイヤホンは持ち手が狭く、耳の位置を微調整するときに音量があがってしまったり、曲が停止してしまったりと誤作動を起こすことがあるので、1回目のタップが無効なのは個人的にはありがたいです。
ワイヤレスイヤホンのスペック比較表
スペック表 | Soundcore Life P3 | Soundcore Liberty 3 Pro | Soundcore Liberty Air 2 Pro |
Sport X10 |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 | 5.2 | 5.2 |
カラバリ | ||||
コーディック | SBC,AAC | SBC,AAC,LDAC | SBC,AAC,LDAC | SBC,AAC |
防水 | IPX5 | IPX4 | IPX4 | IPX7 |
イコライザー | プリセット | プリセット / HearID 2.0 | プリセット / HearID 2.0 | プリセット |
再生時間 | 最大20時間 | 最大32時間 | 最大26時間 | 最大32時間 |
ノイズキャンセリング | ウルトラノイズキャンセリング | ウルトラノイズキャンセリング2.0 | ウルトラノイズキャンセリング | 対応 |
イヤホンを探す、ゲーミング、睡眠モード | 〇 | × | × | × |
駆動方式 | φ11mmダイナミック | ダイナミック型(φ10.6mm)+バランスドアーマチュアドライバー | φ11mmダイナミック(10層ナノレイヤー) | ダイナミック型(φ10mm) |
価格 | 8,990円(黒), 9,990円(黒以外) |
19,800円 | 12,980円 | 9,990円 |
スペック比較
アンカー・ジャパンから出されている人気で代表的なワイヤレスイヤホンのスペック表を並べてみました。
このようにスポーツ向けに特化しているので、防水性能は最も高く他がIPX4に対して、IPX7という最高水準の防水規格を確保しています。
また、他のイヤホンには耳掛けタイプない点や値段もアンダー1万円台で割安になってるのが特徴的です。
Soundcore Life P3は以下で詳しくレビューしています。redo5151.hatenablog.com
アンカー・ジャパン「Sport X10」のおすすめポイント
多機能すぎる専用アプリが超優秀!
ノイズキャンセリング機能は3種類(交通機関、屋内、外)!
ノイズキャンセリング機能ではモード設定では、「ノイズキャンセリングモード」「外音取り込みモード」への切り替えが可能です。
さらにそれだけではなく、”交通機関、屋内、屋外”とシチュエーションにあわせたノイズキャンセリング制御までできちゃいます。
私も実際に都内の地下鉄で使ってみて、音声だけ強めにひろったり、特定の周波数だけ打ち消したりとめちゃくちゃ便利でした。
イコライザー機能(サウンドエフェクト機能)はをぜひ使ってみよう!
ある程度ノーマルモードの音に飽きてきたらぜひ”サウンドエフェクト機能”を試してみましょう。
イコライザー機能はある特定の周波数を持ち上げたり、弱めたりすることで、音質を自在に操ることが可能です。
ただし、一つ注意点として、歪の多いドライバーだと下手に持ち上げると音質劣化に繋がるので、よくわからない方はいじらないで原音のままきくことをおすすめします。
こちらのように「アコースティック」「クラシック」「ダンス」「ロック」「ピアノ」「ジャズ」などなどさまざまなプリセットが用意されています。
ぜひ、すべてのプリセットを試してお好みのイコライザーを探してみましょう!
音質ががらりと変わりますよ。また、3Dオーディオではたしかに3D感は感じられ、最近流行りの空間オーディオが味わえるのでエンタメ要素が満載です。
色々な機能を使うことで、さらに楽しい音楽ライフが充実しますよ!!
音質は低域と高域強めの”V字型”音質
今回も邦楽ロック(BUMP,空白ごっこ,People1,KingGnu...etc)を中心に聴いてみました。
音質は重すぎない適度な深みや厚みを感じさせてくれる低域感が特徴です。上位機種であるSoundcore Liberty 3 Pro では少しサ行が刺さる印象があったのですが、こちらのモデルでは高域は聴きやすく刺さる印象は全くありませんでした。
カナル型で廉価な中華イヤホンでありがちな低域が歪っぽい籠り感も全然ないので、スッキリとした音質になっており、幅広い層に受け入れられる音質だと思います。
ロック系(メタル)の音楽、R&Bなど低音強調の音楽はもちろんのこと、POP、JAZZ、オーケストラ系など幅広く聴ける音質になっています。
ただし、コーディックはAptX非対応になっているなどは残念ですが、バランス重視の全体的な平均点の高いイヤホンです。
まとめ
今回はアンカー・ジャパン(Anker Japan)の”Soundcore(サウンドコア)”からスポーツ向けのワイヤレスイヤホン「Sport X10」が発売されたのでレビューしました。
結論としては、全体的な平均点の高いマリオやルイージのような様々なシチュエーションに対応できるオールラウンダーなイヤホンでした。
私も耳掛けタイプは全然持っていないので、これからサイクリングなどのスポーツ時やアウトドアなどにも重宝しそうです。
個人的には、色々なシーンで使えるし、音質面もしっかりバランスが取れている点が好みです。適度な低域が効き、かつ音の分離もほどよい音質なので、聞き疲れもしにくいです。
Anker Soundcore X10
音質
ノイキャン
バッテリー
防水性(IPX7)
価格別での”人気ワイヤレスイヤホン”は以下で紹介してます。