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【HIFIMAN SUNDARA レビュー】平面駆動型ヘッドホンのまさにスタンダードモデル決定版!

SUNDARA HIFIMAN

HIFIMAN JAPANの現在人気No.2の平面磁界型ヘッドホン「SUNDARA」の実機レビューを紹介します。

 

今回紹介するSUNDARAは2018年にVGP Summerを受賞してからHIFIMAN JAPANの中でも未だに不動の人気を誇るヘッドホンの一つになります。

 

SUNDARA」の由来は古代サンスクリット語で「美しい」という意味をもっており、まさに名前の通り全方位で機能美を追求したヘッドホンです。

 

発売当初は定価約6万円でしたが、今では執筆時点で37,590円(税込)まで安くなっており平面駆動型ヘッドホンの入門機としては他のモデルと比較しても割と手の出しやすいコスパの良いモデルとなります。

 

 

今回はこのHIFIMAN JAPANの中では低価格帯に入る名機「SUNDARA」の実機レビューをしていきたいと思います。

 

 

オーディオメーカ「HIFIMAN」

HIFIMAN JAPAN

HIFIMANは、Fang Bian氏がニューヨークで2007 年に創設した会社であり、早くからハイレゾオーディオの重要性に着目したオーディオ企業のひとつです。

 

HIFIMANはその功績が広く認められ2019年から一般社団法人日本オーディオ協会の会員となっています。

 

HIFIMANの製品はオーディオマニアを熱狂させたHE5平面駆動型ヘッドフォンを始めとして、高性能ヘッドフォンとポータブルオーディオを最も多く開発したメーカーのひとつとして認知されています。

 

HIFIMAN 「SUNDARA」の基本スペック

SUNDARA レビュー

基本スペック 
ドライバー:平面磁界駆動型
ヘッドホンタイプ:開放型
能率:94dB
インピーダンス:32ohm
付属品:着脱可能バランス対応3.5mm端子付き標準ケーブル、6.35mm変換プラグ
本体重量:372g

 

 

 

SUNDARA」の実機レビュー(外観・デザイン)

SUNDARA レビュー

SUNDARA HIFIMAN レビュー

こちらが「SUNDARA」の外観になります。黒基調のデザインがカッコイイですね。

 

SUNDARA 口コミ

ヘッドホンのカタチは円形になっており、開放型であるため中の平面マグネットが薄っすらみえます。格子状のステンレスタイプの筐体でカバーされています。

 

SUNDARA ヘッドバンド

ヘッドバンドは金属性のハンガーと合皮のダブル仕様になっており、合皮をクッション代わりにすることで頭頂部への圧迫感を減らしています。

 

SUNDARA

ヘッドバンドのR側には「SUNDARA」と刻印されています。

 

SUNDARA イヤーマフ

イヤーマフの部分はスポンジ感が少なく夏でも蒸れにくく、冬はあったかいクッション性の高い素材になっています。

 

こちらはおそらく「Deva Pro」などと同じ素材になっています。装着感は耳へのフィット感ももちろん良好です。

SUNDARA おすすめ

イヤホンジャックは筐体下側についています。

SUNDARA ヘッドホン

6.35mm変換プラグとヘッドホン・ケーブルはこちらです。ヘッドホンとの接続部は3.5mmプラグです。ケーブルは着脱式なので極性に注意が必要ですが、ケーブル交換なども可能なので色々とアレンジができます。

 

SUNDARA

重量は387gでした。実際に装着してみた感触としては、とても軽いという訳ではないけど、普通に装着感も良いので全然重さは気にならないです。

 

SUNDARA レビュー

こちらはモデルさんの「SUNDARA」装着のイメージ写真です。

 

シンプルかつ金属の削り出しのような素材で高級感があります。

 

代表機種のスペック比較表

スペック表 SUNDARA EditionXS DevaPro HE400SE
 

SUNDARA

Edition XS

Deva Pro

HE400SE

帯域 6Hz~75KHz 8Hz~50KHz 20Hz~20KHz 20Hz~20KHz
能率 94dB 92dB 93.5dB 91dB
無線対応 × × 〇(LDAC,aptx-HD,aptx,AAC,SBC) ×
音質
振動板 薄型平面駆動マグネット 薄型平面駆動マグネット 薄型平面駆動マグネット 平面駆動マグネット
重量 372g 405g 360g 390g
価格 37,590円 59,950円 36,300円 16,500円

スペック比較

 

 

SUNDARA」と人気モデル「DevaPro」「EditionXS」との比較

SUNDARA 比較

こちらは代表的なHIFIMAN JAPANのヘッドホンになります。左から順に「DevaPro」「SUNDARA」「EditionXS」。

 

先ほどのヘッドホンのスペック表と比較しながら詳しく見ていただければと思います。

 

いづれもHIFIMAN JAPANの人気モデルで、中でも「EditionXS」は2021年に発売された新しいモデルで、個人的には平面駆動型の集大成の一つともいえる名機に仕上がっているモデルです。

 

redo5151.hatenablog.com

 

「DevaPro」はメタリックな素材にインパクトがあり、付属のR2R Bluetooth miniを装着することでワイヤレス化も可能なおすすめ機種です。

 

いづれの機種もHIFIMA独自のNEO"supernano"振動板 (NsD) を採用することで、「HE400SE」などの従来機種よりも80%も薄く、素早い信号応答と豊かで精細感のある音楽を再現しています。

 

HIFIMAN JAPANのヘッドホンのエントリーモデルは以下でレビューしています。

redo5151.hatenablog.com

 

SUNDARA EditionXS Deva

横から見るとわかりやすいですが、「SUNDARA」がもっとも小型でシンプルな構造になっています。

 

ヘッドバンド部分は他の2モデルは合皮の中にクッションが入っており、より装着時の感触が柔らかいかなという印象です。

 

redo5151.hatenablog.com

 

今回比較しているどのヘッドホンも小型ワイヤレスイヤホンでは到底到達できない圧倒的な音質差が十分に体感できます。

 

振動板やハウジング容量が大きくでき、構造自由度の高いヘッドホンの方が構造上は音質面では圧倒的に有利になります。

 

SUNDARA」のおすすめポイント

平面駆動ヘッドホンのスタンダードモデル!

SUNDARA レビュー

HIFIMAN JAPANのヘッドホンは音質にこだわりを持った人向けに作られています。なので、値段もある程度高く設定されています。

 

平面駆動型となるとSTAXなどの数十万円するヘッドホンが競合他社になります。その高級ヘッドホンの中では一般人でも手が出せる価格設定になっており、入門機としては十分すぎる音質です。

 

世の中で良く知られているSONYオーディオテクニカなどの数千円のヘッドホンでは振動板にPETやPEIなどの材料を使用した単層の廉価なフィルムで構成されたダイナミック型が9割です。

 

実際に聴いてみたらわかると思いますが、通常のダイナミック型と比較にならないほどの低歪かつ音の広がり感のあるラグジュアリーサウンドといえます。

 

そのなかでもこの「SUNDARA」は比較的安価な部類になるスタンダードモデルの決定版と言えます。

 

音質面に関しては、変な色付けのすくないフラットチューニングな音質です。解像度は他のモデル同様に高いです。


中でもギター、エレキなどの弦楽器の音は美しく、原音忠実再生です。音場も広く、アタック感のあるドラムの音も聴いていてとても心地良いです。

 

音の広がり感につながるディレイも適度に感じられ、音の余韻が適度に残る感覚があります。

 

開放型ゆえに音漏れは仕方ないですが、長時間リスニングも快適で聴いていてあまり疲れません。開放型の良さがしっかり活かされています。

 

「SUNDARA」おすすめポイント

・平面駆動型ヘッドホンの入門機ともなりえるスタンダードモデル決定版

・色付けのすくないフラットチューニングな音質。解像度は他のモデル同様に高い。


・ギター、エレキなどの弦楽器の音は美しく、原音忠実再生です。音場も広く、アタック感のあるドラムの音も聴いていてとても心地良い。

 

・音の広がり感につながるディレイも適度に感じられ、音の余韻が適度に残る感覚があります。

 

SUNDARAと他のヘッドホンとの比較レビュー動画

youtu.be

こちらでも海外のYoutuberがSUNDARAと他のヘッドホンとのレビュー動画を紹介しており、音質面に関して応答性の良さを絶賛しております。

 

少し字幕の日本語翻訳がおかしいところがありますが、参考になるかと思います。

 

まとめ

今回はHIFIMAN JAPANの現在人気No.2の平面磁界型ヘッドホン「SUNDARA」の実機レビューを紹介しました。

 

SUNDARA」は今回比較したHIFIMAN JAPANの人気平面駆動型モデルの中ではコスパが良いモデルの一つで、人気No.2である理由も改めてよくわかりました。

 

平面駆動振動板の入門機では最も安いモデルは「HE400SE」ですがやはりケーブルが廉価であったり、イヤーマフの耐久性が少しきになるなどほかの機種と比べると一つ一つの部品コストも安くなっているのに対して「SUNDARA」については構成部品については他の高級モデルと肩を並べています。

 

音質に関しても万人受け間違いない高解像度のラグジュアリーサウンドに仕上がっているので、スタンダードモデルとしておすすめです。