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鋳鉄製茶器でお茶を淹れると健康になる? ―鉄とタンニンの関係を科学的に解説―

鉄 急須

皆さん鉄分は鋳鉄製茶器にお茶を注ぐだけで簡単に摂取できちゃうって知ってますでしょうか。

 

実は昔ひじきに鉄分が多いと言われていたのに実はひじき自体には鉄分は元々少ないということもわかってきました。

 

その理由が「タンニンx鉄」の組み合わせがヒントになっています。この辺の謎、原因を今回は探りつつ解説していきたいと思います。

 

実は私も元々はお茶が大好きかつ鉄分不足を補いたくて、お茶のタンニンによって鉄分が取れることを知り、鋳鉄製茶器を買ってみました。

 

実際に健康面含め、爪が割れにくくなったり、貧血っぽい症状が改善したのでぜひ今回皆さんに共有したいと思ってまとめてみました。

 

「鉄分が自然に溶け出して、貧血予防に良い」「まろやかで美味しいお茶になる」といった口コミも確かに多く見られます。

 

しかし、その効果はどこまで本当なのか当時の私のように疑問に持つ人もまだまだたくさんいるかと思います。

 

そこで、本記事では、栄養学・金属化学・食品科学の観点から、鋳鉄製茶器と健康の関係を詳しくレビューします。

 

鋳鉄製茶器とは何か

鋳鉄製茶器

「鋳鉄製茶器」とは、鉄を高温で溶かして鋳型に流し込み、冷やして固めた「鋳鉄(ちゅうてつ)」を素材とする茶器です。 伝統的な南部鉄器や、現代的なホーロー加工鉄瓶などが代表的な例です。

 

鉄は熱伝導率が高く、温度の安定性にも優れているため、湯の温度が一定に保たれやすく、お茶の抽出に適しています。 また、見た目にも重厚感があり、使うほどに風合いが増すことから、インテリアとしても人気があります。

 

ただし、鋳鉄は錆びやすいため、多くの現代製品では内側にホーロー加工が施されています。

 

鉄瓶から鉄分は本当に溶け出すのか?

「鉄瓶でお湯を沸かすと鉄分が溶け出して、自然に摂取できる」という話は、条件付きで正しいと言えます。

 

鉄瓶の内部がホーロー加工されていない「生鉄(なまてつ)」の場合、加熱や水との接触でごく微量の鉄イオン(Fe²⁺)が溶け出します。 この鉄イオンは体内でも吸収可能な形であり、貧血予防に一定の効果が期待できます。

 

文部科学省厚生労働省の報告によると、鉄瓶で湯を沸かした場合、100mLあたり0.04〜0.06mg程度の鉄が検出されることがあります。 1Lの湯を飲んでも約0.5mg前後とごく少量ですが、継続的な使用で鉄分補給の一助になる可能性があります。

 

いかにも鉄が本当にお湯で溶け出すのか実験記事があります。

鉄鍋で鉄分は取れるのか? | 和平フレイズ株式会社

 

ただし、ホーロー加工のあるタイプでは鉄が水に触れないため、鉄分摂取効果はほとんどありません。

 

以下の鋳鉄製茶器が私が実際に購入したものと同じものなのですが、3000円以下で長く使えるので、鉄サプリを永遠に買うよりコスパが抜群だなと思います!

 

タンニンと鉄の関係:健康効果と注意点

お茶に含まれる「タンニン(渋み成分)」はポリフェノールの一種で、抗酸化作用があります。 一方で、タンニンは鉄と結合しやすく、「タンニン鉄」という不溶性の沈殿物を作ります。 この反応が「鋳鉄製茶器でお茶を入れると健康に良い」と言われる根拠の一部です。

 

プラス面では、鉄イオンが少量溶け出し、鉄不足の改善に寄与する可能性があります。 特に女性や菜食中心の方などにメリットがあります。

 

マイナス面としては、タンニンが鉄と結合すると体内での吸収率が下がるため、 「お茶そのものから鉄を効率よく摂る」ことは難しいという点です。

 

そのため、鉄瓶で沸かしたお湯を食事やスープに使うほうが実用的です。

 

鉄分摂取と健康:科学的な視点から

鉄は体内で酸素を運ぶ「ヘモグロビン」の材料であり、不足すると鉄欠乏性貧血を起こします。 特に女性は月経や妊娠などで鉄を失いやすいため、成人男性よりも多く必要です。

 

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、 成人女性の推奨量は10.5〜11mg/日、男性は7.5mg/日前後です。

 

鉄の摂取源には以下があります:

  • 動物性食品:赤身肉、レバー、魚介類(吸収率が高いヘム鉄)
  • 植物性食品:豆類、海藻、野菜(吸収率の低い非ヘム鉄)
  • 調理器具由来:鉄鍋・鉄瓶など(微量ながら補助的な鉄源)

 

鉄瓶で沸かした湯は、1日の必要量の数%〜10%程度の鉄を補えることもあり、 「自然な鉄分補給法」として有用です。

味の変化:まろやかになる理由

「鉄瓶で沸かしたお湯はまろやかで美味しい」と感じるのは科学的に説明できます。 鉄イオンが水中の炭酸水素イオンや塩素と反応し、カルキ臭を抑え、水のpHをやや中性寄りにします。 結果として、口当たりが柔らかくなり、渋みが穏やかになります。

この「まろやかで深い味わい」こそ、鋳鉄製茶器の最大の魅力です。

 

鉄器を安全に使うためのポイント

  • 使用前に慣らす:最初の数回は水だけを沸かして酸化皮膜を作る。
  • 使用後は完全乾燥:蓋を開けたまま自然乾燥し、錆を防ぐ。
  • 酸や塩分を避ける:レモンティーやスープなど酸性・塩分の強い液体は鉄を過剰溶出させる。
  • 軽度の錆は再酸化で修復:柔らかいスポンジで磨き、数回湯を沸かす。

鉄過剰のリスクは?

通常の使用では問題ありませんが、鉄サプリなどを併用している場合は注意が必要です。

 

鉄は体内に蓄積しやすく、過剰摂取は肝臓や膵臓に負担をかけることがあります。

 

特に男性や閉経後の女性は鉄の必要量が少ないため、鉄器の長期使用には注意しましょう。

 

鋳鉄製茶器は「健康+嗜好性」の両立アイテム

観点 メリット 注意点
鉄分摂取 微量の鉄が溶け出し、鉄不足対策に寄与 ホーロー加工品では効果なし
味・香り 水がまろやかになり、茶の渋みが抑えられる 酸性飲料には不向き
健康効果 鉄不足や貧血予防、抗酸化作用との相乗効果 鉄過剰摂取に注意
メンテナンス 使うほどに風合いが増す 錆対策が必要

鋳鉄製茶器は健康面・味覚面の両方でメリットがあり、 「適切に使えば非常に理にかなった道具」と言えます。

 

ただし、「お茶から直接鉄を大量に摂る」わけではなく、日常の鉄補助として考えるのが現実的です。

 

 

youtu.be

私が鉄分を鋳鉄製茶器で取ろうと思い本当なのか調べようと思ったきっかけの一つとなった動画です!

 


まとめ

鋳鉄製茶器の使用は科学的にも一定の根拠があり、安心して取り入れられる健康習慣です。冒頭に取り上げたひじきに鉄が多い理由も実はひじきにはタンニンが多く、昔鉄鍋で煮た際に鉄が溶け出したことが原因だったと明らかになっています。

 

鉄分は現代人に不足しがちなミネラルであり、薬やサプリに頼らず自然に補えるのは大きな利点です。

 

また、味の変化を楽しみながら、五感で「癒し」と「健康」を同時に得られるのも魅力です。

 

ただし、過信せず、食事全体のバランスを整えることが最も大切です。 鋳鉄製茶器は、その一助として理想的な存在と言えるでしょう。

 

ぜひ参考になれば幸いです!

 

本当に3000円以下で鉄の茶器は気軽に買えるので、鉄サプリを定期的に買うより長い目で見れば圧倒的にコスパが抜群だなと思いますので、お勧めです。実際に爪が割れにくかったり、貧血になりにくくなる効果も実感しています。