今回は、 ワイヤレスイヤホンでVGP 2022を受賞し、高く評価されているEarFunの「EarFun Air Pro 2 」の実機レビューを紹介します。
現在は、人気のためAmazonの在庫が無く、楽天もしくはEarfunのECサイトのみから購入可能となっています。
今回ご紹介するワイヤレスイヤホンEarFun Air Pro 2のおすすめポイントは「-40dB」というハイクオリティのノイズキャンセリングとチタンコーティングされた複合振動板により程度な重低音と高域の伸びのある音質になります。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載のイヤホンは、AppleやBOSEなどの有名メーカー商品を選ぼうとするとどうしても2万円以上の費用がかかります。
上記2社のノイキャン機能はしっかり効いている実感はあるのですが、高い値段の割にあまりノイキャンの効果が実感できない商品も実際にはあります。そんな中で、EarFun Air Pro 2は1万円以下という価格ながらしっかりとノイキャンの効果が感じられるコスパの良いおすすめのワイヤレスイヤホンです。
今回、現役スピーカー設計者としても視点も交えつつ、「EarFun Air Pro 2」について詳しくレビューをしたいと思います。
- オーディオメーカ「EarFun」とは?
- EarFun Air Pro2の基本スペック
- EarFun Air Pro 2 の実機レビュー(外観・デザイン)
- EarFun Air Pro 2 のイヤホン本体の外観
- 「EarFun Air Pro2」と「EarFun Air Pro」の違いは?
- まとめ
オーディオメーカ「EarFun」とは?
EarFunテクノロジー株式会社は、2018年に、経験豊富な工業デザイナー・音響エンジニア・音楽愛好者で構成されたチームで設立。 次世代のワイヤレスオーディオ機器を製造に注力しているメーカーです。
ワイヤレスイヤホン「EarFun Free」がCES 2020イノベーションアワードを受賞し、「EarFun Free Pro 2」がVGP2022の開発賞&金賞を受賞するなど優れた功績を残している今注目の企業です。
デザインアワード2020を受賞した「EarFun Air」の最新モデル「Pro」版も紹介しています。
EarFun Air Pro2の基本スペック
イヤホン操作方法
・電源追オフ⇒自動:一定時間操作が無いと自動で休止モード
・再生/一時停止⇒L/R側を2回タッチ
・曲送り⇒R側を3回タッチ
・曲戻し⇒R側を3回タッチ
・音量上げる/下げる⇒R側を1回タッチ/L側を1回タッチ
・モード切替(ANC/ノーマル/外音取り込み)⇒L側を長押し
・着信受話/通話終了⇒L/R側を2回タッチ
・着信拒否⇒L/R側を長押し
・Siri⇒R側を2秒間長押し
また、ステムが長いので耳の位置のズレを直したいときはステム部分を触れば誤作動もなくすみます。
EarFun Air Pro 2 の実機レビュー(外観・デザイン)
ANC機能で最大40dB低減かつ風切り音低減機能がついて、アンダー1万円という破格設定のコスパモデルです。
ということで、ノイキャン機能付で左右同時転送対応、ワイヤレス充電もできちゃう機能モリモリの「EarFun Air Pro 2」をレビューします。
箱を開封するとケースにも透明フィルムでキレイに保護されています。このさりげない気づかいは好印象です。
同梱品は「ワイヤレスイヤホン・ケース・USB-Cケーブル・シリコーン製イヤーアダプター(S/M/L)・説明書」になります。
耳穴は、ひとそれぞれ異なり、左右でも大きさが異なることがあるので、耳穴へしっかりフィットできるように、形状の違うイヤーピースが2種類準備されています。
各タイプそれぞれにS/M/Lの3サイズが用意されています。耳穴にフィットするイヤーピースを装着して、イヤホン本来の音を妨げず耳に伝えることができるメリットがあります。見た目もピンクとグレーの2色成型になっておりカッコよく仕上がっています。
イヤーピースのフィット感は低域感を補うことができるので、音質面に大きく影響します。低域感を出したい人は必ず遮音性の良いイヤーピースを選びましょう。
充電ケースは表裏を気にしなくて良い「USB-C」対応です。さらに充電ケースは最大34時間再生が可能です。ワイヤレス充電にも対応しています。
●ノーマルモード:最大7時間、充電ケースを使用すれば最大34時間
●ANCモード:最大6時間、充電ケースを使用すれば最大30時間
●急速充電:10分間充電で、最大120分間再生可能!
急速充電も備えており、イヤホンを10分間だけ充電すれば、最大120分間再生できるのはとても便利ですよね。
手のひらにのせるとすっぽり収まるコンパクトなサイズになっております。ケースをひらくとイヤホンが収納されていますが、マグネット式でカチッとイヤホンが収まりやすくなる工夫がなされています。
EarFun Air Pro 2 のイヤホン本体の外観
イヤホンはステム付のカナル型イヤホンです。ステムには「earfun」のロゴが刻印されています。
・耳によくフィットするので、豊かな「低域」が出せる
・遮音性が高く、ノイズキャンセル要らず
・激しい運動をしても、耳から落ちにくい
■デメリット
・周囲の音が聞こえないので、電車のアナウンスなどを聞き逃しやすい
・耳への圧迫感がある
ドライバーの設置されているハウジング部分は少し大きくなっており、筐体の不要共振をうまく逃がす工夫が感じられます。
イヤホンも小型であればいいというわけではなく、小さすぎるとどうしても筐体の共振や干渉の影響を受けやすいというデメリットもあります。
イヤピースを外すとポート入り口は金属のパンチングメタルが装着されているのがわかります。
この開口率によっても大きく音質が影響されるのですが、適度な開口率にすることで、ゴミは入りにくくかつ音響的にも共振のでにくい構造になっています。
イヤホン本体はコンパクトなサイズですが、ステムが長い分すこし大きめです。
EarFun Air Pro 2の装着感・見た目は
私は顔出しをしていないので、モデルさんの写真を載せました。装着感はとても良いです。ステムがある分、誤作動がしにくく、位置ずれを直しやすい特徴があります。
防水性能(IPX5)もしっかりあるので、雨の日に濡れる程度であれば全く問題なく使えるので、おすすめです。
EarFun Air Pro 2の重量は
ケースは合計「53.7g」でした。イヤホンはL・Rの両耳あわせて「11.3g」の標準的なサイズです。
「EarFun Air Pro2」と「EarFun Air Pro」の違いは?
EarFun Air Pro2 | EarFun Air Pro | |
連続再生時間 | 34h/6h(ANC) | 9h/7h(ANC) |
充電/再生時間 | 2時間(10分充電) | 1.5時間(10分充電) |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.2 | Bluetooth5.0 |
ドライバー | φ10mm(チタン複合振動板) | φ10mm |
ノイズキャンセル | 対応(40dB) | 対応(38dB) |
ワイヤレス充電 | 対応 | 非対応 |
自動装着検出 | 対応 | 非対応 |
防水 | IPX5 | IPX5 |
通話用マイク数 | 6基 | 6基 |
価格 | 7,999円 | 7,999円 |
主な違いとしては、「ノイキャンの強さの違い」「ワイヤレス充電有無」「音質」です。
音質面やノイキャンの強さを含め「EarFun Air Pro2」は前作 EarFun Air Proの上位互換モデルになります。
また、「EarFun Air Pro2」では片方のイヤホンを耳から外すと、再生が自動的に一時停止され、再びイヤホンを耳につけると、自動的に再生が始まります。
途中でイヤホンを外す時、わざわざ一時停止ボタンを押す必要はありませんので、とても便利です。
EarFun Air Proは以下で詳しくレビューしています。
音質はフラット系(高域の伸び◎)
「音質面」はKingGnuや米津玄師、ヨルシカ、YOASOBI、ずとまよと色々聞きましたが、全体的に強調しすぎている帯域が無くフラットめの音質です。
高域はわりと綺麗に伸びており、刺さる感じもないので、バランスは良いです。
「シンバル」「ハイハット」「ピアノ」など中高域(2.5K~)もしっかり前に出ており、鋭さのある派手めよりの音質です。中域のボーカルやギターも他の帯域と自然となじんでいます。
振動板の口径がφ10mmとイヤホンの中ではわりと大きめなので、太さは感じられましたが、重さと深さは個人的には物足りなさを感じましたが、他の帯域とのバランスが取れているので、あまり気になりません。
ノイキャン機能は値段の割にとても優秀!
ノイキャン性能は効果はしっかり感じられます。1万円以下の価格帯でノイキャン搭載のモデルの中では効果はトップクラスではないでしょうか。
完全な静寂とまではいかないものの、電車での通勤時には耳障りな車輪や雑音がノイキャンをONにするとふっと静かになる感覚があります。
静寂に近いノイキャン性能を最重視する方は2~3万円以上クラスのハイエンドイヤホンとなるAirPods Proをおすすめします。
まとめ
今回はノイキャン付で1万円以下というコスパ抜群のワイヤレスイヤホンを探している方へ向けて、「EarFun Air Pro 2」の実機レビューを紹介しました。
特に優れた「ノイキャン機能」「外音取り込み機能」さらには最新のBluetooth5.2に対応し、自動耳検知機能、ワイヤレス充電などの多機能がついており、満足度はとても高い仕上がりとなっています。
音質面は低域がもう少し前へ出てくれればいいなと個人的には思いましたが、他の優れた機能もろもろを考えるとそこまで気になりません。
1万円以下という予算で効きの良いノイキャン&多機能なワイヤレスイヤホンを探している方へ、おすすめできるモデルです!
EarFun Air Pro 2
EarFun Air Pro 2 の特徴
7,000円台で優秀ノイキャン機能付(-40dB)
・外音取り込み機能もあり、アナウンスも聞き逃さない!
高い遮音性と長時間の通話も可能な疲れにくく、装着感◎
・ワイヤレス充電・自動耳検出機能で多機能
・IPX5対応で防水性も抜群
・チタン複合振動板で音質面も工夫あり
ノイキャン不要な低価格ワイヤレスイヤホンを探している方へは「EarFun Air」もおすすめです。レビューは以下でまとめてます。
約5000円でマイルドノイキャン付きのワイヤレスイヤホンなら「EarFun Free Pro」も選択肢に入ると思います。以下でレビューしています。
おすすめのワイヤレスイヤホンの実機レビューを紹介しています。