最近、新型コロナウィルスの対策方法として、新たに注目されつつあるアイテムがあります。それは「紫外線(UV-C)」を使った殺菌です。
実際に、紫外線を使った殺菌は以前から「医療機関」や「介護施設」などで導入されています。
太陽光による紫外線でももちろん殺菌効果はあるのですが、春先の太陽光による紫外線はまだ弱く、ウイルスを死滅させるには”日光を1時間以上当てる”必要があります。
このような紫外線を利用することで、コロナウィルスを含めた多くのウィルスや細菌を死滅させることができます。
今回は殺菌力の高い紫外線UV-Cを使った「除菌ケース」をご紹介したいと思います。菌の付着が最も気になる「スマホ」や「マスク」の除菌が可能で、コスパも良いおすすめ商品です。
- スマホにはたくさんの菌が付着している
- 一般的に知られている殺菌方法はアルコール消毒
- 紫外線「UV-C」殺菌の原理とは
- 紫外線の種類
- UV-C紫外線放電ランプ
- UV-Cランプの使用上の注意
- 紫外線UV-C「除菌ケース」の選び方のポイント
- 小型の「紫外線消毒ボックス」も人気
- 水を99.9%除菌する「UV-C除菌タンブラー」も販売開始!
- パルスオキシメータが密かな人気
- まとめ
スマホにはたくさんの菌が付着している
「手」には目に見えない菌がたくさん付いています。私たちはモノを触らなくては生活できないですよね。
先ほどお話しした「電車のつり革」や「ドアノブ」だけでなく「パソコン」など色々なものを触ります。
中でも最も触る回数が多いものが「スマホ」とも言われています。特に若い年齢の人ほど、スマホを長い時間触っています。
ある調査によれば、スマホユーザーの多くは、1日に数百回~数千回もスマホの画面を触っているともいわれています。そんなスマホ、実はかなり汚れています。
「スマホにトイレ便座の10倍の細菌が付着していた」というアメリカの大学の調査結果もあるほどです。
菌が付着した「手」でトイレの後にアルコール消毒しても、その後すぐにスマホをタッチしたらまた手に菌が付いてしまいますよね。その後に「目・鼻・口」を触ると、ウィルス感染してしまう可能性もあります。
スマホは満員電車やトイレ、会議室、病院など色々な場所へ常に携帯しています。それだけ、菌が付着しやすい過酷な環境にあります。
すぐにおすすめの除菌ケースを知りたい方は、以下の記事で実際に私が使っている日本系企業の医療メーカMEDIK製のおすすめ「マスク除菌ケース」も実機レビューしています。
一般的に知られている殺菌方法はアルコール消毒
対策として「消毒用アルコール」を手洗いと併用して使うと大変効果的です。消毒用アルコールで菌を死滅させることができます。私の会社でも業務用の消毒用アルコールが常備されています。
ウィルスは”手”による感染が最も多く、アルコール消毒が効果的
【ご注意ください!】#新型コロナウイルス 予防にアルコール消毒は効果がないという情報が広がっていますが、これは誤った情報です。厚生労働省では、咳エチケットや手洗い、うがいなどと並んで、「アルコール消毒」を行っていただくよう、国民の皆さまにお願いしています。https://t.co/P5wkyK0jg4 pic.twitter.com/baqhevtfrw
— 厚生労働省 (@MHLWitter) February 6, 2020
モノの消毒には次亜塩素酸ナトリウムが使えます。消毒薬液をペーパータオルなどで湿らせ拭き取りましょう。噴霧は避けましょう。使用の際には換気し、「使用上の注意」をしっかりチェックしてくださいね。
アルコールの代わりに「次亜塩素酸水」による殺菌力の有効性が示されています。
紫外線「UV-C」殺菌の原理とは
近年、注目されている紫外線での殺菌原理について解説します。
ウィルスや細菌など全ての生物の細胞内には、遺伝情報をつかさどるDNAと呼ばれる核があります。
例えば、細菌は細胞分裂によって増殖するのですが、ウイルスは人などに感染することで増殖していきます。
紫外線はこのような核に吸収されDNAの遺伝コードを破壊することができます。正しいDNAコードをなくした細菌は代謝や増殖が正常にできなくなり、最終的に死滅します。
紫外線の種類
太陽光は、波長によって「赤外線」「可視光線」「紫外線」に分けられます。紫外線は、太陽光の中では波長が短く、エネルギーが最も高い光になります。紫外線は波長によって「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3つに分類されます。
UV-B(中波):280~315nm
UV-C(短波):100~280nm
波長が短いものほど肌に与える影響が強くなります。
紫外線A(UV-A)
UV-Aは、「しわ・たるみ」など老化の原因となります。UV-AはUV-Bほど強さは無いですが、ゆっくりと時間をかけて、肌の奥まで浸透し、真皮にあるコラーゲン(やエラスチン線維)を破壊し、「しわ・たるみ」など老化を引き起こします。
紫外線B(UV-B)
UV-Bは、主に表皮を赤くさせ、火傷などの皮膚のトラブルを引き起こします。肌の水膨れによる日焼けもUV-Bによるものです。
「シミ」の原因、健康面では「皮膚がん」「白内障」「免疫低下」の原因にもなっています。
更に、UV-Aより100~1000倍近く有毒性が高いです。表皮のDNAや細胞膜を破壊し、表皮に炎症や火傷といった皮膚のトラブルや、メラニン色素を増加させて日焼けによるシミ・ソバカスを引き起こします。
紫外線C(UV-C)
UV-Cは、UV-B波より更に有害な紫外線になります。この紫外線が最も殺菌力も強い紫外線になります。
2020年4月9日(木)に予約注文受付を開始した、UV+オゾン除菌ケース「AirCase」は、わずか数時間でAmazon.co.jpの売れ筋ランキングと新着ランキングともにベストセラーとなっており、注文が殺到しています。
こちらも評価が高くおすすめの除菌ケースです。
UV-C紫外線放電ランプ
紫外線による殺菌効果は、光の波長域によって大きく異なります。殺菌に一番有効な波長は260nm付近ですが,波長300nm以下のUVであれば殺菌効果はあります。
最も強力なUV-Cによる殺菌は細菌、ウィルス、カビ等ほとんどの菌種に対して有効です。
これらの波長を人工的に最も効率よくつくり出す手段として、各種の紫外線放電ランプが用いられています。
紫外線殺菌ランプは、UV-C の紫外線の中で、最も殺菌力の強い紫外線を発生するランプです。殺菌ランプを点灯するだけで殺菌できるので、使用方法が容易で設備費や維持費も安いです。
UV-C紫外線ランプの用途は
紫外線照射は、医療機関や介護施設、理美容院、航空宇宙などで除菌方法として導入されています。有効性と安全性が認められており、米国疾病対策予防センター(CDC)や、世界保健機関(WHO)のガイドラインにも記載されています。
UV-Cの殺菌効果に関する研究
米コロンビア大アービング医療センターの新しい研究によると、連続的な少量紫外(UVC)光は、空中浮遊のインフルエンザウイルスを殺すことができることを確認しています。
研究者たちは、波長200 ~ 400nmの広域スペクトルUVC光が、ウイルスのDNAを結合する分子結合を破壊することによってバクテリア、ウイルスに高い殺菌効果があることを知っています。
従来のこのUV光は、医療器具の消毒に一般に使用されている。
残念ながら、従来の殺菌UV光は、人の健康にも有害であり、皮膚ガンや白内障を起こすので、公共スペースでは使用できない
と研究リーダー 、デイビッド・ブレナー氏(David J. Brenner)は話しています。
人工知能(AI)やロボティクス技術を使った殺菌方法
新型コロナウイルスが世界的に広がりを見せるなか、人工知能(AI)やロボティクス技術を使って疫病を予測・根絶しようという動きもでてきています。
アメリカの滅菌ロボット専門企業、ダイマーUVCイノベーションズは「ロサンゼルス国際空港、サンフランシスコ国際空港、JFK国際空港」などの空港に対し航空機用滅菌ロボット「GermFalcon」を無料供給しました。
また、GermFalconは、紫外線光(UVC)を利用し、航空機の客室、調理室、乗員搭乗スペースなどの病原菌・ウイルス・細菌などを殺菌します。航空機に特化した滅菌ロボットになります。
テルモ開発の紫外線照射ロボで「新型コロナ」除去効果の有効性も確認されています。
ウシオ電機でも紫外線UV-C(紫外線222nm)の臨床研究が行われ、商品化も
人の細胞は細菌の細胞より10倍以上大きい。222nmを照射した場合、細菌の細胞の核には届きますが、 人間の細胞の核には到達せず、人間のDNAにはダメージを与えない。254nmの波長にくらべタンパク質の吸収係数が10倍高い
とウシオ電機のHPでは説明があります。
また、ウシオ電機はウイルスの感染力を抑えたり細菌を殺したりする紫外線照射装置を開発しました。
現在、医療機関の診察室・オフィスに設置して使うことを想定、新型コロナウイルスへの効果を確かめる実証実験を始めています。
日本・アメリカの病院を中心に提供を始め、9月から10月頃には量産品も計画しているようです。装置は箱形で重さは1kg程度です。
天井に設置すると、モノに付着したり空気中の細菌やウイルスの働きを抑えられる効果が期待されます。1m離れた場所の照射範囲は1平方メートル程度。5分間の照射でウイルスの99.9%が感染力を失うととのこと。
このように日本企業も紫外線UV-Cの効果を認め、実用化・商品化に力をいれ始めています。
UV-C紫外線ランプは身近な例では「携帯用UV除菌器」に利用
最近では、コロナウィルス対策の一環として「携帯用UV除菌器」が人気です。カプセル(容器)の中のマスクやスマートフォンを入れ、紫外線UV-Cを当てることで、ウィルスを簡単に死滅させることができます。しかも10分間で99.99%除菌効果があることも証明されています。
特にマスクはたった数時間しか使っていないのに、捨てるのは勿体ないと思います。そんな時は、このUV-Cカプセルに入れ、紫外線を照射することで殺菌ができます。これだけでも、節約にもなりますね。
例えば、PEDICは最も効果の高いとされている253.7nm波長の紫外線ランプを搭載しています。
殺菌に使える用途
・マスク・洋服・スマホ・子ども用品・手袋・ゴーグル・スポーツ用品・介護用品
・なかなか洗えないものの衛生管理に
・安心・便利 自動OFF機能
航空宇宙にも採用されている強力な紫外線(UVC)テクノロジーで除菌します。
● LEDの紫外線(UVC)が病原となる菌のDNA/RNAを破壊することで除菌効果を発揮。
● 携帯・マスクの消毒で感染症を予防。下着やベビー用品にも。
● バッグ内の反射膜により紫外線が隅々まで照射。
● コンパクトで持ち運びも簡単。
除菌の検証効果に関して
実際に10分間の紫外線照射で何億と存在していた大腸菌やサルモネラ菌などが検出されないほどに除菌されることも確認されています。
UV-Cランプの使用上の注意
強い紫外線であるUV-Cはランプの光を直接眼で見たり皮膚にあてると人体に悪影響を及ぼす場合があります。ランプの光を直視したり皮膚にあてたりしないでください。
脱臭効果に関しては、細菌や微生物に由来する臭いに対してのみ効果があり、食物や材質、薬品などに由来する臭いを脱臭することができません。
また、紫外線の届かない繊維の奥深くに染み込んだ細菌や臭いに対しての効果はありませんので、臭いが染みつく前や洗濯後に使用を開始されるのがオススメです。
紫外線UV-C「除菌ケース」の選び方のポイント
・波長域はUV-Cの波長帯である「253.7nm」付近が理想
・電圧は高いほど殺菌力も高い(5V以上推奨)
・ケースのサイズが適切か
・充電時間は適切か
※安すぎる商品は電圧が低かったり、サイズが小さい場合もあるので、スペックを確認しましょう。
小型の「紫外線消毒ボックス」も人気
これも紫外線(UV-C)光線を利用する携帯サイズの殺菌·除菌機器です。電圧は5V,9V(2A)です。
「5分間」で99.9%の細菌を除菌可能
除菌器の寸法21cm*12cm*5.8cm(重さ360g)
波長:253.57nm(UV-C)
アロマ機能付き
Wifi充電可能
安全的なデザイン:消毒中、カバーが開けられたら、紫外線ライトが自動的に消灯します。8inchに対応可能 全てのiPhone(iPhone XS Max iPhone 8 Plus含む)機種に対応可能です。「18min,30min」の確実に除菌できるモードも搭載されています。
スマホだけではなく、眼鏡、歯ブラシ、イヤホン、マスク、パンツ、化粧器具(小形)、ネックレス、腕時計、クレジットカード、鍵、紙幣などにも消毒可能です。
水を99.9%除菌する「UV-C除菌タンブラー」も販売開始!
【正規販売店 6/1〜順次発送】smakin UVC除菌タンブラー 480ml
smakin UVC除菌タンブラーは最先端のUVC-LEDチップを使用して、ボトルの内側をUV-C照射することにより、ボトル内部のステンレスとボトルに入れた水自体を99.9%除菌することが可能で、話題になっています。
こちらの除菌タンブラーは5/5放送のテレビ東京 ワールドビジネスサテライトでも紹介されました。
一般に、ミネラルウォーターと呼ばれているペットボトルのお水は紫外線殺菌など、出荷前に殺菌処理をしています。このタンブラーも同じ原理を利用しています。
ワンタッチでキャップからのUV-Cライトが、ボトルの内部を90秒でセルフクリーニングします。
・紫外線UV-Cが水を99.9%除菌
・水道水のカルキもUVCが分解して浄水
このタンブラーは外に向けて使えば、赤ちゃん用の哺乳瓶の殺菌や、パソコンの殺菌などいろいろな用途にも応用してつかえます。
海外旅行やキャンプなど衛生状態が不安な場所や、災害時など非常用としても貴重なお水を除菌します。
キャップに搭載されているLED-UVCライトを使えば気になるところのスポット除菌が可能です。
本体の重量は350mlサイズでわずか約260g、480mlタイプでもたったの約300gの軽量設計です。
|
パルスオキシメータが密かな人気
|
まとめ
現在、紫外線UV-Cはウィルスを死滅させる強力な道具としても注目されています。
ウィルスの最も多くの感染経路は「手」とも言われており、我々が良く使うスマホは指紋でウィルスも多くついています。
マスクも日中付けていればウィルスが付着するので基本は使いまわすことができませんが、紫外線UV-Cを使った除菌ケースに入れておくことで、安心して何度も使うことができますので、マスク不足の中で大幅な節約にもなります。
・コロナウィルスの影響により紫外線UV-Cの優れた殺菌力により注目が高い
・UV-Cは直接皮膚や目に入ると人体にも害があるので取り扱いに注意
・海外では除菌ロボットにUV-C光を使っている
・インフルやノロなどのウィルスや細菌などDNAを持つ全ての生物に効く
・手からスマホに付着するウィルスやマスクの除菌も簡単に可能
・紫外線で6月にはコロナが収束する見方も出ている
他にもコロナウィルス情報などを発信しています。