ハイコストパフォーマンスを誇るオーディオ・家電ブランド”TaoTronics”より、完全ワイヤレスイヤホン"SoundLiberty Pro S10(TT-BH080)"が発売されたので、さっそく実機レビューを紹介します。
本モデルは海外では以前からすでに販売されており、Amazonでの☆4.4の高評価モデルです。
最近はテレワーク会議やZoomなどでの友達とのオンライントークはもちろんのこと、外出時にもマスクをしながらワイヤレスイヤホンを付けている人を見かけることがとても多くなりました。
私ももっぱら外出時はワイヤレスイヤホンを付けて出かけますが、マスクをつけたときの有線コードが絡まる煩わしさが無くて快適です。
今回のご紹介するSoundLiberty Pro S10はぱっと目を引く”色”に注目です!目立つがゆえに色の好みは別れそうですが、白を基調とし、外側は青から紫へのグラデーション色である”サイバーブルー”になっています。
さらに色もさることながら、「通信の安定性」「音質のバランス」「防水性」も良くTaotronicsならではのコスパの良い満足度の高いイヤホンです。
高音質コーデックであるaptXに対応しているだけでなく、12mmの大口径ドライバーを使用し、本来低音を出しにくい、インナーイヤー型にも関わらず豊かな低音を実現しています。
現役スピーカ設計者ならではの意見も入れつつレビューしていきたいと思います。
- オーディオメーカ「TaoTronics」とは?
- SoundLiberty Pro S10の基本スペック
- SoundLiberty Pro S10 の実機レビュー(外観・デザイン)
- SoundLiberty Pro S10のケース外観
- 「SoundLiberty Pro S10」と「SOUNDPEATS TrueAir2+」の違いは?
- SoundLiberty Pro S10の気になる点
- 「SoundLiberty Pro S10」のおすすめポイント
- 音質はゆるめのドンシャリ系
- ペアリング方法(iPhoneの場合)
- まとめ
CDより高音質な「ハイレゾ」について詳しく解説しています。
オーディオメーカ「TaoTronics」とは?
TaoTronics [タオトロニクス]は2008年に設立された、オーディオ・家電ブランドです。アメリカからスタートし、現在では日本、ヨーロッパ、アジアなど、グローバルで展開しています。
ワイヤレスイヤホンやLEDライトなどをはじめとする、先進的なテクノロジーを搭載した私たちの製品は世界各国のユーザーの方々から高い評価をいただき、今では全世界に3,000万人以上の方々にご愛用頂けるまでに成長している企業です。
SoundLiberty Pro S10の基本スペック
通信方式:Bluetooth5.0
コーデック:SBC/AAC/aptX
最大連続再生時間 (イヤホン単体):4時間
最大合計再生時間 (ケース併用時):20時間
防水性能:IPX7
USB:Type-C
ワイヤレス充電:対応
ドライバー:φ6mmダイナミック型
振動板:PEEK+PU
付属品:充電ケーブル(USB , ユーザーマニュアル, イヤーピース( S, M, L )
一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)水面下15cm~1mで、30分間沈んでいても大丈夫という規格です。ただし、常時水に使っていても大丈夫といったものではないのでご注意ください。
タイプ | カナル | インナーイヤー |
密閉感 | 強い | 弱い |
装着感 | 強い | 耳にかけるタイプ |
低音感 | 強い | 弱め |
外音の聞こえやすさ | 聞こえにくい | 聞きやすい |
”カナル型”と”インナーイヤー型”の音質面での大きな違いは「低音感」「装着感」そして「外音の聞こえやすさ」です。
密閉感の強いカナル型の方が、人によっては圧迫感を感じやすい一方で、ノイキャンのように外部の雑音が聞こえにくかったり、低音感が強い傾向があります。
インナーイヤー型は低音が出しにくい反面、開放感があり、圧迫感がなく、外音が聞こえやすいので電車のアナウンスを聞き逃しにくいという側面もあります。
さらに、カナル型と比較して外耳炎にもなりにくいので耳への負担が少ないことが魅力です。7割以上のイヤホンがカナル型を採用しているので、インナーイヤー型は割と重宝します。
「SoundLiberty S10 Pro」のボタン操作方法と音声アシスタント
耳の自動装着検出機能が備わっているので、曲の再生と停止は基本タッチコントロールでの操作は不要で、耳に装着すれば曲が再生されます。また、耳から外せば自動停止します。
スワイプ機能はワイヤレスイヤホンには珍しい機能でわかりやすくていいのですが、インナーイヤータイプなだけに、上にスワイプすると耳から外れそうになるので、正直ちょっと使いにくかったです。
音声のボリュームはタップで操作できる方がいいと感じました。
音声コントロールといえば、「Hey Siri、次の曲」「Hey Siri、音量上げて」などといちいちウェイクワードを言う必要がありましたが、SoundLiberty Pro S10では「プレイミュージック」「ポーズミュージック」「ボリュームアップ」「ボリュームダウン」「ネクストソング」などの指示で動作してくれます。
一人で歩いてる途中などには便利だなと感じました。
SoundLiberty Pro S10 の実機レビュー(外観・デザイン)
同梱品は「SoundLiberty Pro S10本体・USB Type-A to C充電ケーブル・ユーザーガイド
取扱説明書・サンクスカード」になります。インナーイヤータイプなので、イヤピースはありません。
・USB Type-A to C充電ケーブル
・ユーザーガイド
・取扱説明書
・サンクスカード
SoundLiberty Pro S10のケース外観
充電ケースは白く清潔感があり、角は丸みを帯びたデザインになっています。中央にはTaoTronicsのロゴマークが刻印されています。
USBの充電端子「Type-C」対応になっており、コネクターの裏表を一切気にすることなく充電ができるストレスフリーな端子になっています。
「SoundLiberty Pro S10」のイヤホン本体の外観
外観は初代のAirPodsをよりシャープにし、スタイリッシュにしたような形状になっています。
イヤホンを手にのせるとこのような細長い大きさになっています。
この細長いポートの形状によるものなのか、一週間以上通勤で使ってみたところ、人込みでもほぼ全く音が途切れませんでした。
こないだ入手した2万円近くのイヤホンより通信が安定していたので、これなら満員電車やオンラインで友達と話すときにも重宝しそうです。
「SoundLiberty Pro S10」の装着感・見た目は
モデルさんの写真を載せました。耳への装着感は適度なフィット感で、カナル型のような圧迫感を全く感じません。
カラーも白を基調とし、外側は青から紫へのグラデーション色である”サイバーブルー”になっておりオシャレを演出してくれます。
インナーイヤー型にも関わらず十分すぎる防水性能(IPX7)もしっかりあるので、雨の日に濡れる程度であれば全く問題なく使えるので、おすすめです。
気づかずに洗濯しても大丈夫な防水レベルです。ただし、洗濯機を傷つける可能性もあるので、気づいたらポケットから取り出すようにしておきましょう。
「SoundLiberty Pro S10」の重量(重さ)は
イヤホンはL・Rの両耳あわせて「9g」と軽量タイプです。耳に装着したときにとても馴染み、圧迫感を感じない理由にもなっています。
ケースは合計「49g」でした。
「SoundLiberty Pro S10」と「SOUNDPEATS TrueAir2+」の違いは?
TaoTronics SoundLiberty Pro S10 |
Soundpeats TrueAir2+ |
|
連続再生時間 | 4h | 5h |
本体重量 | 4.5g | 3.5g |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.0 | Bluetooth5.2 |
ドライバー口径 | φ12mm | φ14mm |
対応コーディック | AAC/aptX/SBC | AAC/aptX/aptX Adptive/SBC |
ワイヤレス充電 | 対応 | 対応 |
自動装着検出機能 | 対応 | 非対応 |
音声アシスタント | 独自対応 | 対応 |
防水 | IPX7 | IPX4 |
価格 | 8,999円 | 5,280円 |
インナーイヤー型で比較対象として良さそうな「SOUNDPEATS TrueAir2+」を取り上げてみました。
主な違いとしては、SOUNDPEATSはBluetooth5.2対応で、ドライバー口径が大きいというメリットがあります。また、コーディックもAptX Adaptive対応なので、低遅延です。
一方で、SoundLiberty Pro S10は防水規格でほぼ最高水準となる「IPX7対応」な安心感と耳に装着したときの自動検出機能(再生のオン/オフ)が魅力的です。耳から外していちいち音楽を止める作業が不要です。
また、音声アシスタント操作がとても便利でした。「Hey TT(ティティ)」と話すと音声アシスタントが起動し、「プレイミュージック」といえば曲が再生し、「ポーズミュージック」で曲がストップ。「ボリュームアップ」で音量があげられるなど歩いているときにいちいち手で操作するのが面倒な時にとても使いやすいです。
ドラクエウォークなどで手が忙しいときにも重宝します。
コーディックによる圧縮・音質の違い
SBC:音楽視聴の“標準”コーデック
AAC:圧縮率は同じで“高音質”なコーデック
aptX:圧縮率少なめで“もっと高音質”なコーデック
aptX adaptive:圧縮率少なめ&低遅延
aptX HD:ハイレゾ対応の“超高音質”なコーデック
LDAC:ハイレゾ対応の“神音質”なコーデック
“aptXシリーズ”のコーデックに新しく加わったaptX Adaptiveは、データ転送時のビットレートを可変させながら伝送する技術です。「SOUNDPEATS TrueAir2+」は最新のaptX adaptiveが採用されています。
一方で、実際の体感レベルでは途切れの差は感じられず、SoundLiberty Pro S10は私が今まで評価したあらゆるワイヤレスイヤホンの中でかなり通信の安定性がありました。
「SOUNDPEATS TrueAir2+」は以下で詳しくレビューしています。
SoundLiberty Pro S10の気になる点
・タッチセンサーが少し使いにくい
今回使ってみて唯一気になったのは、耳でタッチ操作する部分です。
タップ程度であれば問題ないものの、ボリュームアップやダウンのために耳をスライドするとポロっと耳から外れそうになることが何度かありました。
インナーイヤー型は軽い装着感が強みなので、スライド操作ではなく1~3回のタップ操作方式のままの方が良かったんじゃないかなって思いました。
「SoundLiberty Pro S10」のおすすめポイント
②耳への装着検出機能がとても便利
③防水最高水準の「IPX7」対応
④通信の安定性が抜群!
⑤通話AIノイズキャンセリング機能で音声がクリア
⑥音声アシスタントが優秀
⑦インナーイヤー型なので、耳への負担も少ない
まずはインナーイヤー型のデメリットとなる密閉感が足りないことによる「低音」を大口径ドライバーを採用することで、豊かな低音再生を実現できている点が高評価です。
さらに耳への「自動装着検出機能」や「防水機能」、コーディックも高音質の「AptX」まで対応しています。
「ワイヤレス充電」や「AIノイズキャンセリング」「音声アシスタント」とかなり幅広い機能を搭載しています。特に「耳の装着検出機能」は便利で耳からイヤホンを外すときは基本は音を止めたいときなので、スマホを取り出さなくて音楽を停止できるので便利です。
外観が尖っている割には、普段使いには事足りないことはなく、非常にバランスのとれたモデルです。
音質はゆるめのドンシャリ系
「音質面」はKingGnuやYOASOBIなど聞きましたが、「低音」がよく鳴ってロックが心地よい、ノスタルジックな音質です。
フルオーケストラも十分楽しめる音圧感も感じられました。さらに音の広がりも豊で、奥行きのある音場です。耳に刺さるような音色でもないので、長時間のリスニングにも向いています。
一方で、少し籠りやすく音の分離が悪く感じる曲もありました。もう少し「THD」を下げる工夫を振動板及び磁気回路設計で実現できれば満足感がさらにあがったかなという印象です。
ペアリング方法(iPhoneの場合)
②設定
③BluetoothをON
④「その他のデバイス」を選択
⑤「SoundLiberty Pro S10」を選択
⑥「ペア設定をする」を選択
まずはホーム画面「設定」をタップします。
Bluetoothをタップし、「オン」にします。
「TAOTRONICS SoundLiberty 80」をタップしましょう。ペアリングの時は「S10」ではないので、注意です。僅か3ステップの数十秒で完了しますので、簡単です。
まとめ
今回はアンダー1万円のコスパ良好のワイヤレスイヤホンを探している方へ向けて、「SoundLiberty Pro S10 」の実機レビューを紹介しました。
ぱっと目を引く青から紫へのグラデーション色である”サイバーブルー”カラーだけでなく、「通信の安定性」「音質のバランス」「防水性」も良く、Taotronicsならではのコスパの良い満足度の高いイヤホンです。
高音質コーデックであるaptXに対応しているだけでなく、φ12mmの大口径ドライバーを使用し、インナーイヤーにも関わらず豊かな低音を実現しています。
この実力でアンダー1万円ならAmazonでの評価も☆4.4越えも納得の満足度が高いおすすめイヤホンです。
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