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【HIFIMAN Svanar Wireless レビュー】30万円相当のヒマラヤDAC、トポロジーダイヤフラムを搭載したワイヤレスイヤホン

Svanar Wireless HIFIMAN

HIFIMANから待望の新作ワイヤレスイヤホン「Svanar Wireless」がついに発売となったので、早速実機レビューを紹介します。

 

今回ご紹介する「Svanar Wireless」はまずケースだけ見てもお分かりのようにオーディオマニアにはたまらないデザインや機能など細部にこだわった技術力の高さを感じさせてくれるHIFIMANの混信の自信作だと断言できます!

 

「総額300,000円のSvanarとEF400の組み合わせに匹敵するもので、高音質音源の再生を約95%の音質で達成できる」とアピールされているだけあり、音質面はもちろんのことケースだけ見てもここままでデザインにこだわるの!?とびっくりさせられっぱなしです。

 

昨今ではワイヤレスイヤホンは防水性や電池の持ち、ノイキャンなど安くて高機能!みたいなイヤホンが溢れかえっています。

 

これまでにたくさんのイヤホンをレビューしてきましたが、正直なところコスパ重視の没個性的なイヤホンも散見され面白味が無いとも感じていたこの頃だったので「Svanar Wireless」久々のインパクト商品です!

 

Svanar Wirelessは以下の有線ハイエンドイヤホン「Svanar」をもとに開発されたワイヤレスイヤホンです。こちらも定価20万円を超える高級イヤホンになります。

 

svanar

Svanar(Svanar Wirelessのベースモデル)

 

このワイヤレスイヤホンは、ヘッドホンアンプ「EF400」で使用されているヒマラヤDACと、Svanarのトポロジードライバーを上手く融合させることで、よりパワフルで高解像度な高音質再生を実現しています。

 

再生帯域も10Hz-35KHzまでとかなり対応している帯域も広くほぼハイレゾ同等性能です。

 

音色の心臓部分を司る振動板にはトポロジーダイヤフラムを用いているのですが、表面には特殊なメッキ処理を施しています。さらにそのコーチィングは特別な幾何学模様となっており、様々な音色に応じてこの絶妙な調整により周波数応答をうまくコントロールしています。

 

-35dBの優れたANC機能も搭載しており、音質&機能に全振りのワイヤレスイヤホンとなります。

 

今回はこのHIFIMAN JAPANの自信作となる通常のワイヤレスイヤホンでは味わえない一味違う「Svanar」の実機レビューをしていきたいと思います。

 

 

 

オーディオメーカ「HIFIMAN」

HIFIMAN JAPAN

HIFIMANは、Fang Bian氏がニューヨークで2007 年に創設した会社であり、早くからハイレゾオーディオの重要性に着目したオーディオ企業のひとつです。

 

HIFIMANはその功績が広く認められ2019年から一般社団法人日本オーディオ協会の会員となっています。

 

HIFIMANの製品はオーディオマニアを熱狂させたHE5平面駆動型ヘッドフォンを始めとして、高性能ヘッドフォンとポータブルオーディオを最も多く開発したメーカーのひとつとして認知されています。

 

毎年新しい平面駆動型ヘッドホンを次々に発表しており、ヘッドホンオーディオマニアの中でも高い支持を得ています。

HIFIMAN 「Svanar」の基本スペック

svanar HIFIMAN

基本スペック 
ドライバー:トポロジーダイヤフラム
周波数:10Hz-35KHz
Bluetooth:5.2
再生時間(HIFIモード):4時間
再生時間(ANCモード):6時間
再生時間(通常モード):7時間
ANCノイズリダクション:35dB
重量(充電ケースのみ):83.7g
重量(イヤホン1pcs):8g
防水性能:IPX5
本体重量:432g

Svanar」の実機レビュー(外観・デザイン)

Svanar Wireless HIFIMAN

こちらが「svanar」のケースです。ケースははっきり言って、結構大きめで高級感にあふれています!

 

とてもカッコよく、価格帯敵にもAirPods Proなどのようになかなか他の人とかぶることが無いイヤホンなのでその物欲がみたされますね。

Svanar Wireless HIFIMAN

ケースを開けるとこちらのようにワイヤレスイヤホンが収納されています。もはやダイヤモンドの指輪でも入っているかのようなとにかくカッコいいケースに仕上がっています!ケースだけで興奮できるイヤホンもHIFIMAN以外でははっきり言ってありません。

 

Svanar Wireless HIFIMAN

イヤホンはメタリック基調で外観もゴツすぎずスタイリッシュな形をしており、高級感あふれる外観です。

 

Svanar Wireless HIFIMAN

イヤホンはカナル型になっており、イヤピースも2段式となっており密閉性の高く、低域も豊かです。一般的にイヤピースの密閉度は低域の音質を大きく左右する重要な要因になっています。

 

Svanar Wireless HIFIMAN

手のひらにのせるとこのような感じです。中にヒマラヤDACと同様のチップも搭載されているためか一見横からワイヤレスイヤホンの中では少し大きめのようにも見えますが、実際に装着してみると全く感じさせません。実際にイヤホン重量は8gと軽いです。

 

Svanar」のおすすめポイント

Svanar HIFIMAN

 

「Svanar」のおすすめポイントはHIFIMANが誇る圧倒的なラグジュアリーサウンドです!最初聞いた時には音がクリアでどんな音源でも細かい楽器それぞれが区別できるほど音の情報量がとにかく多いと感じました。

 

ポイントとして低域がとりわけ増幅しているわけではないのですが、低音から高音までどの音もクリアで、密度が高く、余韻も感じられます。まるでライブ会場で聴いているような臨場感を味わえると思います。

 

その高音質の要因として、音の心臓部分を司る振動板に「トポロジーダイヤフラム」を採用していることがあげられます。

 

ダイヤフラムの表面に特殊なメッキ処理を施し、表面に幾何学模様状の特殊メッキ処理を施すことで、煌びやかで繊細な音質を実現しています。

 

また同社製ヘッドホンアンプやUSB-DAC/アンプに搭載されてきた「ヒマラヤDAC」を小型化(192kHz/24bitの高音質再生)し、完全ワイヤレスイヤホンに搭載されておりそのチューニングも音質に◎

 

さすが、総額300,000円のSvanarとEF400(ヘッドホンアンプ)の組み合わせに匹敵すると強気にアピールしてるだけあります。

 

ノイキャンについても必要十分で普段使いで困らないレベルで静かになりますが、もともとのイヤピースでも密閉度が高いのでそれだけでも十分遮音性が高いと感じました。

 

ある程度の音量では人の声などは全然聞こえにくくなるので音楽に没頭できるかと思います。また、外音取り込み機能もあるので、外出時にはそちらの機能とうまく使い分けるのがおすすめです。

「Svanar」おすすめポイント

・低音から高音までどの音もクリアで、密度が高く、余韻も感じられます。まるでライブ会場で聴いているような臨場感

・振動板に「トポロジーダイヤフラム」を使用し、表面に特殊なメッキ処理・幾何学模様状の特殊メッキ処理を施すことで、煌びやかで繊細な音質を実現


同社製ヘッドホンアンプやUSB-DAC/アンプに搭載されてきた「ヒマラヤDAC」を小型化し、完全ワイヤレスイヤホンに搭載

・ノイキャン機能は通常使いには十分、イヤピースの密閉度が高いので遮音性は高い

 

Svanar」の気になるポイント

今回気になるポイントをあげるとしたら私の耳にはイヤピースのフィット感が良すぎて、長時間耳にイヤホンをつけていると少しイタイと感じました。気になる方はもう少しマイルドなイヤピースに変更しても良いかと思います。

 

一方で、フィット感のわるいイヤピースに変更すると低域が物足りなくなる可能性があるので、それぞれご自身の耳にあわせて選択されるのがおすすめです。

 

あと人によってはケースがポケットに入れるには少し大きいと感じる人もいるかなと思いました。ただ、こちらは私にとってはカッコいいデザインの演出としてむしろ好きな要素の一つです!

まとめ

svanar HIFIMAN

今回はHIFIMAN JAPANの新型ワイヤレスイヤホン「Svanar Wireless」の実機レビューを紹介しました。

 

結論として、高性能なヒマラヤDACと、SvanarのトポロジードライバーというHIFIMANの誇る強みを生かしたラグジュアリーサウンドやノイキャン機能、防水、アプリなどの基本機能を完備したイヤホンになっています。

 

さらにワクワクさせられる洗礼されたデザインにオーディオマニアにはたまらない商品に仕上がっています。特にヒマラヤDACをここまで小型化して高音質化を実現しているのには個人的には良い意味で脱帽です。

 

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HIFIMANのヘッドホンレビューもしています。

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