BUMPファン歴15年以上のredoです。
今年はSilver Jablieeツアーも7月から始まりロッキンや18フェスにも出演が決まっているなど、BUMPの年になりそうです。
さらにはBUMPが2001年にリリースした大ヒット曲「天体観測」を空間オーディオ対応で再レコーディングした「天体観測(2022 Rerecording Version)」が、Apple Music限定で配信がスタートするなど嬉しいニュースが連日飛び込んできます。
最近BUMPの曲を知った方や古くからBUMPが好きな人もライブ前には曲の予習もしたくなりますよね!少なくとも私は予習する派です。
BUMPの曲もたくさんあるので、意外と聞いたこと無い曲があるって人もいるかもしれません。
今回はそんな今話題のBUMPのMVの中からBUMPファン歴15年以上の私が自信をもってプッシュできる「おすすめ曲ランキングTOP10」をご紹介したいと思います。
また、曲の良さを知ってもらうべく、制作秘話なども併せて紹介します。
- BUMP OF CHICKENとは
- BUMP OF CHICKENの魅力は
- BUMPのミュージックビデオ一覧(22曲)
- 「BUMP OFCHICKEN」おすすめ曲ランキングTOP10
- BUMP OF CHICKENのサブスク解禁は?
- まとめ
この記事のターゲット
・BUMPに興味があるけど何から聴けばいいか分からない
・BUMPが人気の理由(魅力)を理屈的に知りたい方
・新たに公開されたMVを歌詞の意味を考えながらじっくり聴きたい方
BUMP OF CHICKENとは
1999年にインディーズデビューし、メジャーデビュー後の1stアルバム「Jupiter」で累計55万枚を売上げ一気にバンドの人気が爆発した邦楽ロックバンドです。
メンバーは幼稚園からの幼馴染4人組(Vo.Gt.藤原基央,Gt.増川弘明,Bass.直井由文,Drum.升秀夫)になります。
バンドマンとしては珍しく結成当初から一度もメンバーチェンジをしていません。彼らの”仲の良さ”についてはラジオ番組である「ポンツカ」を一度聴いていただければ納得頂けるかと思います。
BUMP OF CHICKENの魅力は
短編小説を読んでいるような「独特な世界観」とメロディ
BUMPの歌詞は2番、3番と曲が進むにつれて、絶妙な具合で”変化”していきます。昔の曲の定番はAメロ、Bメロ、サビで同じ表現の繰り返しが多かったと思います。
その繰り返しはもちろん心地よくて基本のメロディラインのベースにはなっているのですが、いい意味で予想を裏切る曲展開になっています。
歌詞の中に自分が引き込まれていく様な”非日常的な感覚”です。ぜひ歌詞を意識しながら聴いてもらいたいです。
「百読は一聴に如かず」なので、歌詞とメロディ特徴的な「ラフメイカー」「K」「ダンデライオン」を聴いてみて下さい。小説を読んでいるような気分になるの意味が分かると思います。
メロディに関してはギターなどの楽器を普段演奏する方ならご存知の通り、”半音下げのコード”を多用しています。「ん、ちょっと他のよく普段聴く音楽となんかメロディが微妙に違うな?」と引っかかるのもそこに秘密があるのかもしれません。
多くの「共感」を得る”最強のサプリメントサウンド”
BUMPには小説のような独特な世界観の中に多くの「共感」できる歌詞がでてきます。
自分の思い通りには必ずしも行くとは限らない「苦悩」や「葛藤」です。
BUMP OF CHICKENの名前は日本語で直訳すると「弱者の反撃」です。
つまり、根底には「自分の弱さ」を認めつつ、それでも必死に藻掻いて、生きようとする力強さがあると感じています。そこに聴く人は自然と「共感」を覚えるんじゃないかと思います。
歌詞を通じて時には「人生のアドバイス」をしてくれ、時には寄り添ってくれる曲一つ一つが魅力です。聴く人の心を穏やかにさせ、生きる活力を与えてくれます。
BUMPファンには曲を聴いて一度も泣いたことが無いという人はいないと思います。あまり歌詞を意識して聴いたことが無い人は歌詞カードを眺めながらぜひ曲を聴いてみて下さい。
圧巻の”ライブパフォーマンス”とメンバーの魅力溢れる人間性
BUMPのライブに一度も足を運んだことが無い方はコロナが収束したらBUMPのライブに一度ぜひ足を運んで頂きたいです。
バックスクリーンに映る神秘的な映像や本人が目の前で全力で音楽を届けてくれる様子どれをとっても「感動」の一言につきます。
また、メンバーの魅力あふれる人間性については冒頭に紹介した「ポンツカ」を聴いてもらうとよくわかると思います。みんなホントメンバーがあったかくて、優しいんですよね。その人柄に和みます。また、藤原さん、直井さんを中心にみなさん「冗談を言うのが好き」で話術も巧みです。
ライブ中にも藤原基央さんは
みんな水分補給しっかりしてな、もし気分が悪くなったら無理しないで
周りの人も気づいたら助けてあげてな
と、MC中にも観客を気遣うシーンが多々見られます。
また、BUMPのライブに一度でも行ったことがある方なら分かると思いますが、「藤原基央さんのMCはとてもアツい」です。
自分の曲を通じて少しでも多くの人を助けたい、感動を届けたいという気持ちがMCからもガンガン伝わってきます。
特にアンコール後の最後の曲を歌った後のMCには何度感動させられたか数え切れません。他にもBUMPの魅力は夜通し語れるほどたくさんあるので、今回はここまでにしておきます。
Aurora Arkツアー@東京ドームの「ライブレポ」も紹介
BUMPのミュージックビデオ一覧(22曲)
・ダイヤモンド・ハルジオン・メロディーフラッグ・Stage of the ground・バイバイサンキュー・オンリー ロンリー グローリー・アルエ・スノースマイル・ロストマン・メーデー・花の名・プラネタリウム・supernova・涙のふるさと・ギルド・三ツ星カルテット・beautiful glider・真っ赤な空を見ただろうか・ゼロ・Smile・firefly・グッドラック
「BUMP OFCHICKEN」おすすめ曲ランキングTOP10
冒頭の説明が長くなりましたが、新たに公開されたMVの22曲の中から「おすすめ曲ランキングTOP10」をご紹介したいと思います。
ランキング順位は冒頭に説明した通り「まだBUMPをよく知らない方」へ向けて私がおすすめしたい順位としました。
ランキング10位
supernova

supernova
2005年11月に発売された11枚目のシングルです。5thアルバム「orbital period」にも収録されています。
・当たり前だと思っていたことがそうでなかったことに気づかされる曲
・生きていることのありがたさを感じさせてくれる
・コーラス部分「ランラ~ラ・・」の部分はアンコールでもお馴染みに
歌詞があって、初めてうたになると思うが、こういった音だけの物が一番真っ直ぐに気持ちや言葉を伝えられると思う時がある
「ユグドラシル」から約3年4ヶ月を経て発売された5thアルバム「orbital period」。そのタイトルは天体の公転周期を表す言葉であり、円環する生を表現したものとも受け取れます。“supernova”は、このアルバムを印象付ける曲のひとつになっています。
「健康」や「友情」「家族」など失ってから改めて気づく大切さ。その時は当たり前にいる(ある)と思っていたモノや存在。あとで後悔する前に身近な人を大切にしよう。
健康を失う前に「運動・食事・睡眠」を意識しようなんて思わせてくれる曲です。このPVの中に実は天体観測のMVに出演していた子役の子もいるなんて裏話もあります。誰だろうなんて探してみるもの面白いかもしれません。
ランキング9位
涙のふるさと

涙のふるさと
2006年11月に発売された12枚目シングルになります。ロッテ「エアーズ」のCMタイアップ曲としても使われています。
・勇気づけられる曲
・MVでは女優の堀北真希さんが出演
・CMでお馴染みのロッテとコラボするきっかけとなった曲
当時のインタビューでは
涙の「コキョウ」って読まれたくないから平仮名で「ふるさと」にしました
と藤原さんは語っていました。
「涙のふるさと」は、「永遠の0」や「ALWAYS 三丁目の夕日」「STAND BY ME ドラえもん」などで有名な山﨑貴が監督を担当しています。CMでも出演した堀北真希さんがMVはCMの続きという位置付けで制作されたモノになっています。
忘れてしまうくらいの傷でも、治ることのない傷。この傷が、涙となり君を悲しませていた”涙のふるさと”とも言われています。泣きたい気分の時に聴くと元気が出る曲です。
ランキング8位

「メーデー」は、2007年10月に発売された14枚目のシングルになります。「花の名」と同時リリースされています。
・メーデーの意味は”モールス信号(救難信号)”
・イントロもカッコよくアップテンポで盛り上がる曲
響く救難信号 深い心の片隅
こんなところにいたの 側においで 逃げなくていいよ
触れた発信源に 届けるよ 口付け
君から預かってきたんだよ
タイトルの「メーデー」は5月1日に行われる労働祭のことではなく、船や飛行機などで使われる救難信号の「メーデー」を意味する。曲中には、モールス信号を思わせる電子音が使われている箇所がある。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki
メーデーは”心の救難信号”を揶揄しているとも言われています。自分の心を見せること、本音を知ることは怖いことです。でも大切なこと。
心の叫びにどうか気づいてという救難信号。つまり、自分から自分へ向けたモノだったのかもしれません。
ランキング7位
アルエ

アルエ
2004年3月に発売された7枚目のシングル。カップリングは名曲「Ever lasting lie」です。
・ライブで腕を挙げて騒ぎたい盛り上がるアップテンポの曲
・アルエ=R.A=レイ・綾波がタイトルの由来
ハートに巻いた包帯を 僕がゆっくり解くから
日なたに続くブリッジを探しておいで
哀しい時は目の前で 大声出して泣いてよ
そんな寒いトコ今すぐ出ておいで アルエ…
新世紀ヱヴァンゲリヲンの絶対的ヒロインとして登場するのが、ショートカットとクールな表情が印象的な美少女、綾波レイです。
口数が少なく生い立ちも不明でミステリアスな一面もある反面、戦いに対しては無鉄砲で、どこかほっておけない魅力ある彼女は、世界中に多くの男性ファンを持っており、藤原基央さんもそんなひとりです。この曲は純粋に気分をあげたいときにおすすめのアップテンポの曲です。
ランキング6位
ギルド

ギルド
2ndメジャーアルバム「ユグドラシル」に収録されている楽曲です。この歌詞を制作するのにかかった所要時間はまさかの「30分」。半年以上かかってもなかなか書けなかった「ロストマン」とは対照的です。
・年代問わずに「人生に疲れたとき」に聴きたい曲
・仕事やバイトをしていて辛い人に染みる曲
人間という仕事を与えられて、どれくらいだ、
相応しいだけの給料、貰った気は少しもしない。
いつの間にかの思い違い、「仕事ではない」解っていた、
それもどうやら手遅れ、仕事でしかなくなっていた。
これのPVを作るなら人形劇風にしたい
という藤原さんの発言から人形劇風のPVになっています。約2年後の2006年9月に無声映像作品「人形劇ギルド」がリリースされています。
短編小説のようなストーリー仕立ての展開はもちろん、人間=仕事に喩えた歌詞が斬新ですね。とくに結論を出すでもなく、人生はそういうものだと暗に示すような寄り添ってくれる曲です。仕事や人間関係に疲弊したときにぜひ聴いてみて下さい。
ランキング5位
ハルジオン

ハルジオン
・生命力を感じさせてくれるアップテンポのキラーチューン
・メッセージ性の強い歌詞
・MVに出てくる白い花は、ハルジオンでは無い
生きていく意味を 失くした時 自分の価値を 忘れた時
ほら 見える 揺れる白い花
ただひとつ 思い出せる 折れる事なく 揺れる
「ハルジオン」は実はバンドのボーカルである藤原基央さんが見た「夢」から生み出された歌です。
彼は自分の部屋に「ブリキのジョウロ」が転がっている夢を見たそうです。そのジョウロから花をイメージし、歌詞のタイトルにもなっている「ハルジオン」が頭に浮かび上がってきました。
その夢を見てから「5ヵ月」もの時間を掛けて歌詞を構築させていきました。
自分の心が折れてしまいそうな時でも、折れることなくただ揺れているこの花は一体なんなのか?
花を通じて自分が成長していく様子も読み取れるストーリ性のある歌詞になっています。このハルジオンは「心の中の強い思い=信念」を表しているとも言われています。
歌詞中の虹を「希望・夢」に置き換えて、その夢を追いかける中での挫折に屈することなく強い意思を持つことの大切さに気付かされる曲です。
ランキング4位
花の名

花の名
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の主題歌として2007年にリリースされた曲。私も当時友達とエンディングの「花の名」を聴くために聴きに映画館に見に行ったのを鮮明に覚えています。
・大切な人を想う曲
・どこか懐かしさを感じさせてくれる温かい曲
簡単な事なのに どうして言えないんだろう
言えない事なのに どうして伝わるんだろう
“花を人間”だと考えてみると、“人間なんてみんな同じなんだ、違うのは心の持ち方なんだ、大事なのは気持ち”だと感じさせてくれる曲です。
俺らの歌を見つけてくれたのは君なんだよ、だから歌もお前を見つけにきた。絶対にひとりにはしない
と「Aurora arkツアー」のファイナルで、ダブルアンコールの最後に歌った曲でもあります。
ランキング3位
Stage of the ground

Stage of the ground
「Stage of the ground」は1stメジャーアルバム「jupiter」の1曲目です。シングルカットはされていないのですが、ライブでも盛り上がる人気曲のうちの一つです。
・自分が 主役になったような自信をもらえる曲
・1分ほど続く前奏が気持ちをグンと盛り上げてくれる
迷った日も 間違った日も ライトは君を照らしていたんだ
君が立つ地面はホラ 365日いつだって
Stage of the ground
この曲は藤原基央さんが、メンバーの友人に「子供が生まれたことへの記念として作られた曲」です。
歌詞中には、その子供の名前の漢字が出てきます。「那由多」という歌詞の部分の”由”という漢字だとされています。また、羽生結弦さんも同バンドのファンであり、同楽曲の英語詞をプリントしたジャージで練習しているというエピソードもあります。
人が生きていくで、経験する多くの試練や苦悩に立ち向かうための応援歌のような歌詞が素晴らしいですね。
ランキング2位
ダイヤモンド

ダイヤモンド
2000年9月に発売された通算2枚目のシングル曲です。2002年2月発売のメジャー初アルバム「jupiter」にも収録されている曲です。
・「シンプルに考えることの大切さ」を教えてくれる
・この曲に何度も助けられてる人も大勢いるパワーソング
ひとつだけ ひとつだけ その腕で ギュッと抱えて離すな
血が叫び教えてる 「君は生きてる」という 言葉だけは
藤原基央さんがこの曲を書いた当時、歌詞を見たチャマが
これ以上人間って言うべきことあるの?
と発言したこともあるようです。ダイヤモンドを聴くと自分にとって大切なことを一つだけしっかり掴んでおけばでいい。
その大事なモノは聴く人にとって様々です。
例えば、「家族」や「恋人」「友人」更には自分の「夢」かもしれません。それ以外の小さいことは大した悩みではないと気づかせてくれる。そんな聴く人に勇気を与えてくれる曲です。
ダイヤモンドの歌詞解釈は下記記事がおすすめです。
ダイヤモンドを一粒リュックに詰め込んで。 – BUMP OF CHICKEN の音楽が長い時を越えても輝く理由 (chono) | 音楽文 powered by rockinon.com
ランキング1位

「ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険」主題歌となった「sailing day」のカップリング曲として、2003年3月にリリースされた楽曲。
藤原基央さんが9ヶ月も苦労して、完成させたのがこのロストマンという曲。Mr.Childrenの桜井和寿が2000年代を代表する曲として選び、Bank Bandでカバーしています。
・静かにでも力強く背中を押してくれる曲
・何かを始めたとき,途中で躓いたときに思い返したくなる曲
強く手を振ってあの日の背中にサヨナラを
告げる現在地動き出すコンパス
さぁ 行こうかロストマン
ROCKIN'ON JAPANのインタビューで藤原基央さんは下記のように語っています。
この曲を完成させるのにどうしようも無いぐらいひどく時間がかかったけど、そのために費やした時間は本当に必要な時間だったと思う。自分にとって「ロストマン」の制作は次の段階に進むために必要な通過儀礼のようなものだった。
この曲はもともとは「シザーズソング」というタイトルであったようです。悩んだときや落ち込んだとき、立ち止まった時にそっと背中を押してくれるようなまさに指針を示してくれるコンパスのような曲です。
正直最初にハマるきっかけになる曲はアップテンポの曲なのでこの曲の中では「アルエ」「ハルジオン」「メーデー」を選びたいところですが、今回は敢えて「ロストマン」を1位としました。
これはBUMPの最大の魅力である聴けば聞くほどいい味がでる”スルメソング”ということを知ってもらいたいという意味を込めました。
BUMP OF CHICKENのサブスク解禁は?
BUMP OF CHICKENの曲は「サブスクリプション」が解禁されています。「Apple Music」「Spotify」や「Amazon Music Unlimited」でも聴けます。
また、2019年発表のアルバム「aurora arc」及びライヴ・アルバム「BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora arc TOKYO DOME Live Album」も空間オーディオにリミックスされ、Apple Music限定で配信を開始しています。
Dolby Atmosによる空間オーディオは臨場感あふれるオーディオ体験で、アーティストは周囲のあらゆる方向や頭上から音が聞こえるように音楽をミキシングすることが可能になります。
まとめ
「BUMP OF CHICKEN」の魅力をお伝えすると共に、MVの中からランキングTOP10を曲の背景なども併せて紹介しました。
分かりやすくランキング形式としましたが、紹介できなかった曲にも「ガラスのブルース」や「話がしたいよ」「Butterfly」「記念撮影」などなど素晴らしい曲がたくさんあります。
ぜひ一度歌詞カードを眺めながら目をつむって”歌詞の意味”を意識しながら聴いてみてください。
他にも「旬な音楽情報」を発信しています。